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On Through the Night
1980年、DEF LEPPARDの1stアルバムです。

 メンバーは、
Joe Elliott (Vo), Steve Clark (G), Pete Willis (G), Rick Savage (B), Rick Allen (Dr) です。
 かなり若いデビューで、最年長・Joe Elliottで18歳、最も若いRick Allenは15歳でした。

 時は、「New Wave Of British Heavy Metal」の時代。(いわゆる「N.W.O.B.H.M.」です)
 IRON MAIDENやSAXONといったバンドと同時代にデビューしたわけですが、音楽は、趣が異なります。

 David BowieやGary Glitter etcのグラム勢を思わせる、適度なポップさのある聴きやすいメロディー、
UFOやTHIN LIZZYを思わせるブリティッシュ系ギターラインが、感じられます。
 
 DEF LEPPARDは、若くしてデビューした為か、
この1st → 2nd「High N' Dry」→ 3rd「Pyromania」と、1枚1枚ごとの成長が物凄いです。

 で、このアルバムは、曲・演奏ともに、やはり質が落ちます。。。たとえ、Joe Elliottでも!
(他の作品との差をつける意味で、「☆-1」させてもらいました)

 ですが、ただ1人、「輝き」を感じさせてくれるのが、今は亡きSteve Clark!!!
 明らかにJimmy Pageの影響を受けたであろうSteve Clarkのギターは、
このポップな感じのメロディーに、重量感をもたらし、引き締めてくれます。

 デビュー当時は、ポップだ、アメリカ向けだ etcと揶揄されたようですが、
個人的には、「グラム系ポップ・メロ & Jimmy Pageの重量感」というブリティッシュ系に根を張ったバンドだと思います。
 ただ、組み合わせの結果として、ちょっとKISSっぽく聴こえる曲もありますが。。。(笑)

 「DEF LEPPARDファン」向けのアルバムだと思いますが、
「Steve Clarkがいた頃のDEF LEPPARD」が好きな人にも、オススメです。
 また、「近年のDEF LEPPARD」と「Steve Clark時代のDEF LEPPARD」の違いが、かなり分かりやすいアルバムだと思います。

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