
カード・ウォッチャー (ハルキ文庫 い 18-1)
風変わりな倒叙ものミステリ。相変わらず作者の論理の切れは素晴らしい。そして本書は、表紙が遊び心満載なんだよね。カバーを外すと面白いものが出てきます。

相互確証破壊
ポルノ小説より多い性行為の描写。そんな中でもミステリーとして成立しているのがすごい、と思います。半分が性行為の描写、残りが服を着て普通に男女が話している場面です。
今現在、新刊は売り切れているようで、かなり売れているのでしょう。ひょっとすると、著者の代表作になるかもしれません。「月の扉」もよかったですが、本書のインパクトはすごいものがあります。忘れられないでしょう。
今現在、新刊は売り切れているようで、かなり売れているのでしょう。ひょっとすると、著者の代表作になるかもしれません。「月の扉」もよかったですが、本書のインパクトはすごいものがあります。忘れられないでしょう。

御子を抱く
いろいろな事件が起こったり、いくつかの謎が解明されていくという構成で、読者を飽きさせないようになっています。著者の文章表現はとてもクリアでわかりやすいです。理系の著者という印象です。
また、新興宗教団体もどきの団体(非宗教団体ということ)を著者が書くのは、私の記憶では「月の扉」以来のような気がしますが、表現が上手いです。こんな人物なら信じてしまいそうです。
また、新興宗教団体もどきの団体(非宗教団体ということ)を著者が書くのは、私の記憶では「月の扉」以来のような気がしますが、表現が上手いです。こんな人物なら信じてしまいそうです。