Berlin Express [VHS] [Import]
かなり前、VHSとして販売されたものを観たのですが、字幕の訳が正確でなく映像もクリアでなかったせいかあまりいいフィルムとは思えませんでした。最近、運よくじっくりと観賞する機会を得て、前に感じたよりもよいフィルムであることを確認。編集畑出身のジャック・ターナー監督による切れのいいスリリングな演出、名カメラマンのルシアン・バラードによる荒廃した戦後ドイツの暗くショッキングな映像、カート・シオドマクのウイットとヒューマニズムに富んだ脚本、魅力的な演技陣など、見直さなくてはならない要素が満載ではあります。
ナレーションが説明的過ぎてしまったり、アメリカ中心主義の政治色を多少強調しすぎたり、フランクフルトにおける事件解決の成り行きがいささかご都合主義的だったりと、そのあたりが弱みといえば弱みになってはいます。荒廃した街のことを知らないよそ者にしては、事件解決の糸口があっさりと見つかってしまうのはいかがなものかと思います。しかしながら全体的な流れは総じて巧みかつスムーズで物語の進行も停滞することを知りません。前半の舞台となる列車に乗り込んだ登場人物のわかりやすい紹介、戦災により荒廃したフランクフルトの町並みの不気味さ、違法酒場の退廃的でよどんだ雰囲気など、陰影の濃いモノクロ撮影による印象的な場面が次から次へと続きます。瓦礫の山と化したフランクフルトとベルリンで実際に撮影された映像は戦争の悲惨さをなによりも如実に物語り、そのただ中に挿入されたミステリー仕立てのフィクションとキャラクターたちをターナー監督はうまいことフィルムに溶け込ませることに成功しています。
フランス、アメリカ、イギリス、ロシア、そしてドイツと、欧米の第二次世界大戦関係諸国から派遣された各種スペシャリストが戦後支援のためパリに集い、目的地であるベルリンに列車で向います。お国柄の違いもあり最初は互いに反目し合いながらも旅の途中事件に巻き込まれることを通して友情を育んでいく登場人物たちをマール・オベロン、ロバート・ライアン、チャールズ・コービン、ロバート・クート、ローマン・トポロウ、ポール・ルーカスらがそれぞれ個性的に好演。彼らのチームワークに富んだ演技のアンサンブルがシオドマクの脚本にいきいきとした魂を吹き込んでいます。特に、最後にたどり着くベルリンのブランデンブルグ門前で繰り広げられるラストでは思わず胸が熱くなります。
戦後数々のスリラーを撮り上げたフランス出身のジャック・ターナー監督は『キャットピープル』や『過去を逃れて』で有名ですが、この『ベルリン特急』もなかなか捨てがたく近年次第に再評価が高まっています。映画評論家、蓮寶重彦氏は著書『ハリウッド映画史講義』の中で「ジャック・ターナーはA級映画に抜擢された大作より、B級に戻った活劇『ベルリン特急』などの方が遥かに充実している」と論じています。また『All Movie Guide』のブルース・エダーは「ターナーにとって『ベルリン特急』は、ヒッチコックにとっての『海外特派員』にもあるいは匹敵するほどだ」また「ターナーは俳優を見事にあつかい、アクションの演出も素晴らしい」などと述べて本編を高く評価しています。またトロント在住の映画評論家、ロバート・ウェストンは、「『ベルリン特急』はもしかするとターナー監督による最良のフィルムノワールではないかも知れないが、おそらく最高のフィルムである」と本編を極めて高く評価しています。
いずれにせよ、この『ベルリン特急』は戦後という暗くて不安だった独特な時代を今に伝える生き証人的フィルム・ノワールとして貴重な存在であり、今後ますますその評価を安定させていく作品であるといえるでしょう。
ナレーションが説明的過ぎてしまったり、アメリカ中心主義の政治色を多少強調しすぎたり、フランクフルトにおける事件解決の成り行きがいささかご都合主義的だったりと、そのあたりが弱みといえば弱みになってはいます。荒廃した街のことを知らないよそ者にしては、事件解決の糸口があっさりと見つかってしまうのはいかがなものかと思います。しかしながら全体的な流れは総じて巧みかつスムーズで物語の進行も停滞することを知りません。前半の舞台となる列車に乗り込んだ登場人物のわかりやすい紹介、戦災により荒廃したフランクフルトの町並みの不気味さ、違法酒場の退廃的でよどんだ雰囲気など、陰影の濃いモノクロ撮影による印象的な場面が次から次へと続きます。瓦礫の山と化したフランクフルトとベルリンで実際に撮影された映像は戦争の悲惨さをなによりも如実に物語り、そのただ中に挿入されたミステリー仕立てのフィクションとキャラクターたちをターナー監督はうまいことフィルムに溶け込ませることに成功しています。
フランス、アメリカ、イギリス、ロシア、そしてドイツと、欧米の第二次世界大戦関係諸国から派遣された各種スペシャリストが戦後支援のためパリに集い、目的地であるベルリンに列車で向います。お国柄の違いもあり最初は互いに反目し合いながらも旅の途中事件に巻き込まれることを通して友情を育んでいく登場人物たちをマール・オベロン、ロバート・ライアン、チャールズ・コービン、ロバート・クート、ローマン・トポロウ、ポール・ルーカスらがそれぞれ個性的に好演。彼らのチームワークに富んだ演技のアンサンブルがシオドマクの脚本にいきいきとした魂を吹き込んでいます。特に、最後にたどり着くベルリンのブランデンブルグ門前で繰り広げられるラストでは思わず胸が熱くなります。
戦後数々のスリラーを撮り上げたフランス出身のジャック・ターナー監督は『キャットピープル』や『過去を逃れて』で有名ですが、この『ベルリン特急』もなかなか捨てがたく近年次第に再評価が高まっています。映画評論家、蓮寶重彦氏は著書『ハリウッド映画史講義』の中で「ジャック・ターナーはA級映画に抜擢された大作より、B級に戻った活劇『ベルリン特急』などの方が遥かに充実している」と論じています。また『All Movie Guide』のブルース・エダーは「ターナーにとって『ベルリン特急』は、ヒッチコックにとっての『海外特派員』にもあるいは匹敵するほどだ」また「ターナーは俳優を見事にあつかい、アクションの演出も素晴らしい」などと述べて本編を高く評価しています。またトロント在住の映画評論家、ロバート・ウェストンは、「『ベルリン特急』はもしかするとターナー監督による最良のフィルムノワールではないかも知れないが、おそらく最高のフィルムである」と本編を極めて高く評価しています。
いずれにせよ、この『ベルリン特急』は戦後という暗くて不安だった独特な時代を今に伝える生き証人的フィルム・ノワールとして貴重な存在であり、今後ますますその評価を安定させていく作品であるといえるでしょう。
BeRLiN ベルリン [DVD]
10数年ぶりに見返した。こんな作品だったな〜と懐かしく感じる。出演者が若く、ファッションや風景からも当時を思い起こさせた。なんの変哲もない話なのに、なにか考えさせられる内容だった。
ライヴ・イン・ベルリン [DVD]
スティングのクラッシックとの融合ライブ!噂にたがわず,最高だった。スティングは年をとってからの方が,深みと輝きを増している。彼の哲学が前面に押し出されたライブである。彼の考え方や,こだわりに共感する人は多いはず。スティングのファンはもちろん,誰にとっても120パーセント楽しめるDVDである。
fashy フリース湯たんぽ 2.0L Berlin レッド O80000
真冬だけでなく、お腹が痛いときに使ったり、腰が痛いときに温めたり、肩こりがヒドイときに、この湯たんぽを肩の部分にあてて寝転がるとリラックスできていいです!