スティーブスミス、ロスバロリーのリズムセクションを迎えてアルバムを製作。スケールのでかいギタープレーがよい。ゲストでマイケルリーファーキンス、シュチュワートハム。10点中8点
所謂「テクニカル・ギタリスト」なのですが、テクニック的にはかなりお粗末。右手と左手の全く噛み合っていないスウィープピッキングを、連打しています。又、音もオーバーエフェクトでチープな感じです。 ただ、この人は後々の作品でも分かるように、技術よりもソングライティングに力を入れている人のようです。 この作品でも、一曲目の「Climb the Alps」や7曲目の「…Like it's going~」は、分かりやすく美しいメロディーを持った曲です。 技術的な粗さを気にしなければ、中々良いギターインスト作品だと思います。
『Melodica』や『When Gravity Fails』の頃に比べると、ヘヴィ&ダークだった楽曲も明るく爽やかな路線に戻り、シンセが多用されオーバープロデュース気味だったサウンドプロダクションも(まだ奥行き感が乏しいものの)より解消され、多少ライトなサウンドに戻った前作『212』に続いて、名作『Staring At The Sun』路線に回帰しつつある印象が、より一歩推し進められています。
楽曲クオリティは、Neil節が炸裂する"超"良質な楽曲が目白押し! 特に"Endless Highway"、"Higher and Higher 2012"、"Jewel"、"Violet Twilight"、"In My Dreams (Live Studio Version)"といったところは期待を裏切らない最高レベルの完成度を誇っています。("Jewel"、"Violet Twilight"ではSteve SmithがDs.で参加して素晴らしいプレイをしてくれます)
テクニック的にもアルバムごとにどんどん正確さを増し、高速フレーズでの音の輪郭やアタック感は素晴らしい。 作品ごとに進化を続けるNeil Zazaは本当に素晴らしい。
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