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ベスト・オブ・トゥーツ・シールマンス
ベスト盤に相応しい名演奏を集めていました。ベルギーのブリュッセルに1922年に生まれ、今なお健在のトゥーツ・シールマンスのジャズの歩みをたどれるような演奏集でした。

どの曲を聴いても見事なジャズです。温かみのある音色と自由自在に吹き分けるテクニックは何度聞いても惚れ惚れします。
様々なミュージシャンと共演しながら各奏者の良さを引き出し、彼の色に染め上げる個性が多くのファンを造り出しているのでしょう。

曲名を見るだけで、一度聴いてみたくなる欲求にかられると思います。リーフレットの演奏者名を見れば分かりますが、ベスト盤だけにどの曲も奏者と味わいが異なります。
ヴォーカルも多く収録され、「バラ色の人生」はダイアナ・クラーク、「風のささやき」はジョニー・マティス、「シェルブールの雨傘」は鈴木重子(哀愁を帯びて気だるい感じがとても気に入っています)が歌っていました。それもこのアルバムの魅力を高めている要因でした。

「トラヴェシア」が好きでよく聴きます。作曲したミルトン・ナシメントもヴォーカルで参加しており、雰囲気を盛り上げています。ハーモニカの音のヴィヴラートが、聴く者の心情に揺らぎを与え、心地よい気分にさせてくれます。癒し効果もあるでしょう。
寝る前にこの曲を聴くと1日の疲れが取れて、心が穏やかになります。ボサ・ノヴァとの親和性を感じさせる演奏でした。

リーフレットの熊谷美広氏の解説は丁寧で参考になるものでした。必要な情報が盛り込まれ、トゥーツ・シールマンスの各オリジナル盤を聴きたくさせる欲求を引き出す解説でした。

彼が作曲した「オールド・フレンズ」も良い味わいを醸し出しています。父親に捧げて作った曲とのことで、温かみと懐かしさが同居しています。作曲能力の高さも証明していました。ハーモニカっていいなあと感じさせる1曲でしょう。

メキシコ万歳 [DVD]
元々ハリウッドでやりたかったらしいが、どうも会社との契約でうまく行かなかったらしい。

途中で製作をあきらめたものを、助監督その他が編集して作り上げた。

無声映画にナレーターの声が入るので、途中まではほとんど民俗学の映像データかと思うような雰囲気。プロパガンダにようやくつながるかというところで、終わってしまっている。

ライブ・アット・ル・シャピト オペラ・ドゥ・リエージュ 2012 (Live at le Chapiteau, Opera de Liege, May 17, 2012) [日本語帯・解説付] [輸入DVD]
ちょっと、クロマティック・フレーズの切れが悪くなった感じはするけれど、そんなのどうだっていい、トゥーツが生きているだけで!!あぁ、ジャコが生きていればなぁ……、そう言えば、リー・オスカーはどうしちゃったのかな??

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