元々
ジャズマンだったManfred Mannがビートポップに方向転換し、60'sの徒花となったわけだが、おそらく多くの
ジャズマン同様彼もまたロックをどこか軽んじていたのではないだろうか? ところがいざロックと向き合うとビートルズという
ジャズでもお目にかかれない魑魅魍魎が存在していた。甘く見ていただけに物凄いショックだったはずだ。そんな彼の焦躁や自嘲、それから畏敬の念などが全体から伝わってくるベストがこれ。現状に戸惑いながらも上質なポップミュージックを作っているのは流石だ。もしビートルズと同時代でなかったら……。