ニューヨークでくり広げられる、個々の生活。「今」から抜け出せずにいる人々が支えあったり、罵ったり。その中で自分の居場所を見つけていくまでの話です。
私は最後のシーンがとても好きです。
いつもと同じ朝日。だけど昨日とは違う朝がまた始まる。
そして
ニューヨークの仲間達にも同じ朝日が昇って、物語が終わって行きます。
51歳になってるパチーノの少し若作り。
もしかしたらこんなに普通の役柄の彼を観るのは初めてかもしれない、今更だけど。
33歳のファイファーは少しだけ老け役。
限りなく美しくもなれる彼女がほぼすっぴんの普通のおばさん(になりかけ)の役を演じている。
フランキーの心の中のゆらぎの理由は・・・。
スカーフェイスでアウトサイダーを演じたこの二人。
この作品では市井に生きる少し寂しい普通の男と女。
永く生き残ってる役者が真摯に演じたら見入ってしまう、やはり。
名曲を聴くのと同じように役者にも己の人生を重ねる。
肩がまったく凝らない作品でした。
二人を取り巻く普通のおじさんおばさん達もよかったし、既にほぼ四半世紀前となってしまったNYロケーションも良かった。
懐かしいリトラクタブルのホンダアコードも映ってた。
ありリクエスト方法も良かったなー、 NYの空に流れるガーシュイン
タッチのあの名曲。
wowowで吹き替え版を観たんだけど字幕版を今度観たいと思った。
心に残る作品だった。
アル・パチーノとミッシェル・ハイファー・・・
二人の名優の演技がとっても素敵です。
特に
アル・パチーノの演じるジョニーは生き生きとしていて魅力的です。
イタリアンな積極性は世の男性達にはいいお手本でしょうか。
ストーリーそのものは出来過ぎな部分もなきにしもあらずですが
それを補ってあまりある二人でした。