第2次世界大戦時の
ドイツ海軍を
戦艦を中心にして語った本。Uボートを初めとするその他の艦艇の活躍は必要最低限しか触れられていないが、第一次世界大戦終結時の屈辱的な状況の描写から始まって、戦前から終戦までの
ドイツ海軍の様子が概観できる。
視点にとても公平で、鋭いものがあり、非常に新鮮な感じがする。特に人物に関する描写や評価がとても面白いが、英海軍の絶望的な状況での勇敢な戦いが決して無駄になっていないという評価がとても救われた気持ちにさせてくれる。反面、不運続きのような
ドイツ海軍は気の毒な気がするが、それ以前に多くの問題を抱えていた結果でもあることもこの本はよく描いていると思う。