2歳になる息子は阪急電車が大好き。次にこの
新宿ラインを買いました。
このサウンドトレインはリアルな音と形で、連結も息子でもちゃんと出来るから嬉しいです。
後、一つ集めて線路をゲットしたいです。
車両に関してはリアルです。
走行もフライ
ホイール付きのモーター車なので
スムーズに走行してくれます。
ヘッドライトとテールライトはLEDどちらもきれいに光ります。
行き先表示が印刷されていません。
自分で貼らないといけないのが難しいです。
「
新宿見たけれゃ今見ておきゃれ、今に
新宿焼け野原」
唐十郎が
新宿を舞台に演劇を通じて激しく煽動していた1960年代後半、学生闘争がピークに達していた。そんな時代のムードに押されるかのように写真家森山大道は若者たちから熱狂的な支持を得ていたという。そんな森山は政治的な運動には感心を示さず、あえてそうした闘争の現場にはカメラを向けなかった。そんな森山が唯一撮った闘争の現場は1968年の所謂、10.21
新宿の夜だという。その時のことを森山は後に「あのときだけ、都民は市民になった」と語っている。そして、あれから30年を経た今、森山大道は再び
新宿を撮った。30年前の
新宿と今の
新宿とでは、どちらが荒んでいるだろうか?一概には言えないが、今の
新宿の方が荒廃しているだろう。それは表面的な問題ではなく、都市が熟成した果てに見せる、文化の退廃が顕著に表れている。そして人々は刹那的な享楽に溺れ、いまいる地点に対して疑問をもたず、日々を過ぎてゆく。30年前、権力に向かった時代の方がまだ救いと理想があった。今日、救済するにはもう手遅れになってしまった。
森山大道はこの
新宿では、いつになくアグレッシブにアプローチしている。近年の代表作「hysteric」に見られるような徹底した叙事性もあるが、60年代を彷彿させるブレ、夜、ノーファインダーも頻繁に取り入れている。しかし、それは単なる回顧趣味ではない。むしろ、いまの
新宿を捉えるには攻撃的でなければならなかった。それだけ相手はタフな奴だったに違いない。それにはそれ相応の量を撮らなければ敵わなかったのだろう。そして結果的に600ページという大長編になってしまった。
ザラリとした空気、森山は時代の荒廃を写真家として知覚した。そんな荒れた世界を
新宿を通して捉えようとした。そして森山の手によって、モノクロームの荒れた粒状に再現された
新宿は、現実の
新宿以上に、「
新宿」の真の姿を露呈している。