間違いなく、おもしろい、素晴らしい映画です。主要な登場人物は、ローワン・アトキンソンを入れると、20人。イギリスの豪華オールスターキャストで贈る、9つの愛の物語です。
観る前は、ちょっと、登場人物が多いな、と思いましたが、いざ始まってみると、みんな、年齢や人種、仕事も性別も違うので、こんがらがってわからなくなる、なんてことは全然ありませんでした。
テンポよく、あの人のエピソード、この人のエピソードと、少しずつ話が進んでいき、そのそれぞれが、興味を引いて、その続きが気になります。
そして、冒頭の結婚式のシーンや、中盤の葬式、そしてクライマックスのクリスマス・パーティーのシーンなどで、バラバラに進行していた物語の登場人物たちが、一堂に会したりして、観ていてすごく嬉しくなりました。自分が神様にでもなって、いくつもの愛を見守っているような感覚にもなります。
観終わると、心が温かくなって、幸せな気分になり、誰かに愛を表現したくなる映画です。
注意:PG-12指定の映画です。ちょっとオトナの表現があります。12歳未満の方は、なるべく保護者が同伴して観て下さい。
映画を観てその音楽に魅せられる事は多いですが、その中でも「ラブ・アクチュ
アリー」においての音楽の重要性は大きいと思わされます。それぞれの場面・情景の中に(うしろに)、より印象を強く刻み込むためにある曲たち。ヒュー・グラントの表情の中に、リーアム・ニーソンのぼそっとした語りの奥に、
キーラ・ナイトレイの切ない瞬間の蔭に、
ロンドンの煙った風景に紛れて…それぞれの素晴らしい曲が重なります。選曲のこだわりと、映画における音楽の位置付けを再確認させる逸品だと思います。映画をまず楽しんで、サントラで思い起こしてみる、その後にきっともう一度映画を観たくなります。
イギリス&イギリス
英語好きな人には絶対お勧めです。イギリスのスラングや,ならではの表現満載です。言葉だけではなく,イギリスの日常や文化なども知ることができます。本編の前にあるコラム,プロフィールもなかなかです。DVDが出たら,ぜひあわせて見て下さい。
映画を見てから、このノベライズ版を読みました。
映画ではカットされてしまったシーンや、そもそも(
英語版の)脚本にも無かった(と思うのですが…)ハリーとカレンの息子とその学校の校長のシークエンスが含まれているのですが、その部分もかなり笑えて、なおかつジーンときました。時間の関係でカットされたのでしょうが、映像で見てみたかったです。また、字幕の都合上、切られてしまった台詞をじっくり再確認するのにも良いかと思われます。
文章自体は非常にあっさりしていて、さくさく読めました。ちょっと物足りなかったのと、もう少し訳にひねりが欲しかった部分があったので☆をひとつ減らしました。