独創的な研究をしている21人の研究者の発想の原点と発見に至る苦労話の本です。果敢な戦いの貴重な人生訓は理系の学生の必読書だと思います。 「テーマを選ぶときは、それが成功したらどの程度のインパクトが期待できるかを考えて判断する」「勝負にでるなら、目標は大きく」 「常に問題意識がないとハットした衝撃が走って閃くことがない」 「一見、つまらなさそうなことでも偶然の出会いを大切にする、自分の知らない価値が秘められているかも」 「教科書的な常識に反することは、なかなか信じてもらえない」「常識とは硬直である」 「独創的な論文ほど拒否される、でも独創的な発想は、先に公表しなければ意味がない」 「研究者に求められるのは、何よりも自分の頭で考え抜く能力だ」 「ナイフを研いでいるだけではだめだ」 「研究は最高のスポーツだ」 「藻が世界のエネルギー問題を解決する など等、珠玉の名言がずらずら出てきます、理系の学生の精神的バイブルとしてお勧めです。特に数学を使って神経回路網やニューロンの研究をしている合原先生、細胞の代謝物を解析する(メタボローム解析)の冨田先生の話は生物の研究にも数学が必要なんだということ再認識しました。 合わせて面白い「科学者たちの奇妙な日常」松下 祥子、 「怠け数学者の記」 (岩波現代文庫)小平邦彦もぜひ読んでください。気分が高揚します。
古澤巌がアサド兄弟と組んで出したこのCDは、古澤巌のチャレンジ精神を示しているいい1枚だと思います。正統派のクラシックにとらわれることなく、いろんな民族音楽に挑戦し、新たな道を開拓しようとしているのです。また、挑戦だけで終ることなく、成功させているところが、古澤巌の素晴らしいところだと思います。このCDを聴いて異国の風にひたってみてはどうでしょうか?
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