「マトリックス」のストリートボード(絵コンテ)と脚本が一冊の本に収められている。映画が作られる前の原案での段階のものを本にしてあるので、映画とはやや異なっている。
ストリートボードと脚本が分離しているのが残念だが、逆に言うと、脚本をシーンごとに読んで、その該当する絵を探しながら読むとじっくり映画を思い出しながら味わえる。
マトリクスで使われている
英語のせりふが非常に気に入っているが、
英語も楽しめる。
ストリートボード、脚本、
英語と3つの視点から楽しめる本である。
なお、私はマトリックスの映画で実用
英語を覚えた。実に役に立つフレーズが目白押しなのがマトリックスである。マトリックスの
英語は端正な
英語だ。通常のアクションものとは異なる。哲学的な問答が各所に散りばめらている。端正な
英語と哲学問題。この本はその
英語力を楽しみながら向上させることができるテキストでもある。
追記
このレビューは
英語版について書いたのだが、日本語版にも出てくる。日本語版も持っているので一言。日本語版と
英語版は中身がだいぶ違っている。日本語版のほうはストリートボードとシナリオが対照できるように整理されている。
英語版はイラストとシナリオが分離している。日本語版の本でてくるイラストで
英語版の方では見ることができないものがある。逆に
英語版でてくるイラストで日本語版に出てこないものもある。本の大きさもページ数も
英語版のほうがはるかに大きい。