演奏のすさまじいパワフルさに脱帽です。25年前とまったく変わらないパワフルな演奏は健在で、まったく裏切らないどころか、むしろパワーアップしてます。このメンバーでしか表現できない、超ヘヴィなグルーブ感は、他の技巧派ロックバンドとは、明確に一線を画しています。Vernon Reidの超絶ギター、Doug Wimbish(!)のファンキーベース、近年はJAZZドラマーとしても独自の世界を追及しているWill Calhon、80年代とまったく変わらない迫力のCorey Gloverのボーカル、どれも脱帽です。特筆すべきは、録音のすばらしさです。Live録音でありながら、楽器一つ一つが分離していて、迫力満点の演奏になっています。トム・モレロがかつて語ったように、このバンドがいなければ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは生まれなかった。正にこの1枚(2枚組です)で、その意味がわかるでしょう。必聴盤。
定評のある実力派スタジオミュージシャンによって結成され、独特のワンアンドオンリーと言える程の極上のヘビーメタルを提供してくれたリビングカラーの2ndアルバム。
この独特の世界はやはり彼らのアイデンティティーに基づくものなのだろうか。ヘビメタで全てメンバーが黒人なんてバンド今まで聴いたことなかったし、これだけバラエティーに富びながら足元をすくわれない音楽性は超一級。
ジャズを感じさせる音の選び方、ファンキーで独特のタメが聞いたリズム、実にクールなサウンド。それらが違和感なくヘビーメタルで聞ける凄さ。
しかもこのアルバム、楽曲が非常に素晴らしい。
既に10年前のバンドですが、いつ聞いても廃れないサウンド。
買いです。