例えば、マトリックスぐらいのスタイリッシュな映像を見せることをできる力を十分持ちながら、あえてそこまでやらないで、どこかにワザと「外し」の部分を絶妙のタイミングで入れているところが、
タランティーノらしさだと思います。(
ユマ・サーマンが、なぜかブルースリーの死亡遊戯のトラック
スーツきているところだとか、鬼塚タイガー履いていることとか、日本刀を機内に持ち込んでいることとか。。
ルーシー・リューの微妙な日本語とか。。チープな東京のセットとか。。)パルプフィクションなど
タランティーノの他作品が好きな人は、そうした「外し」の部分に気づいて面白いと思います。
そういうわけで、普通に見たら「やりすぎ」だと思われそうな、腕や足が切り落とされまくるシーンも、監督の「遊び心」でしょう。そう思えないと、かなりスプラッター&グロテスクなだけと感じてしまうかも知れないです。
QT好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。という評価の分かれ方がはっきりする映画だと思います。