笑った。ともかく笑った。映像特典の中の「吉兆の女将」では政治家のみなさんが出てくるのだが、一人何役もこなすので早変わりで役者さんたちがばたばた。これがまた最高におかしかった。お勧めの1枚。
10年ほど前、NHK BS-1で平日の朝放送されていた「World News Tonight with Peter Jennings」。
英語のリスニングの勉強にいいかなと見始めたのですが、他のアメリカ人(当時はそう思っていました)キャスターのように押しが強くなく、ソフトな語り口でカッコいいピーター・ジェニングスのファンにいつの間にかなっていました。しかし、ここ数年は
英語から離れてしまい番組を見ることもなかったのですが、インターネットで偶然訃報を目にしたときは軽いショックと一つの時代が終わったような寂しさを感じました。
自分の名前を冠した番組を持つジャーナリストの中には自己主張が強すぎて、その意見を聞いていると押し付けがましく感じることがありますが、ピーター・ジェニングスはそれを感じさせず、常に公平に物事を眺め、的確な言葉で事実を表現しようと努めていたように思います。そして、穏やかな声のトーンやなめらかな語り口は、悲惨な事件であっても聞いているこちら側に落ち着きを与えてくれました。また醸し出す雰囲気にもやさしさと品があり、まさに信頼できるアメリカのトップ
アンカーでした。
当時私は彼のそういった姿を見て、たぶん一流大学を卒業したエリートなんだろうと思っていました。アメリカ3大ネットワークの顔となれるのは、そういった選ばれた人だけなんだろうと。しかし、この本には全く別のことが書かれていました。実際には、彼は外国人(
カナダ人)であり、高校を中退しラジオ局に入社。テレビの世界に入った後も順風満帆ばかりでもなく、ある時は特派員として危険地帯に飛び込み、取材に駆け回る日々。また、大学教育を受けていないことにコンプレックスを感じていたらしく、どこへ行くにも本を携え、常に泥臭く努力し続けていた……。
驚きました。エリート街道を歩んできたんだとばかり思っていたのに全く違っていた。ピーター・ジェニングスという人がまとっていたカリスマ性は、そういった目に見えない努力の蓄積の賜物だったことを知り、彼に対する尊敬の念が生まれまれると同時に、彼がもうこの世にいないという事実に悲しくなりました。
これから先、ピーター・ジェニングスのような
アンカーが現れるとは残念ながら思えません。インターネットの普及で、テレビ・新聞といった受身で情報を得るメディアだけで満足する人はもういなくなっているでしょうから。ですが、彼のような「信頼に足る人」が、日々同じ時間に「こんばんは」と微笑んでくれる安心感をもう一度味わえたらなとも思います。
ピーター・ジェニングスの番組を楽しみにしていたという方に、ぜひ読んでいただきたい本です。
たしかドラマの主題歌だった気がします。内村主演のドラマだったかな?すごくかっこいい曲だなーと思いました。カッ
プリング曲もアルバムに収録されていたんで、シングルで聴いた時期は短かったと思います。吉川晃司、いい声ですねー。惚れました。