なぜこれまでＣＤ化されなかったのか!?　各メンバーの個性が競い合う名作の３rdアルバムです。
他作では聞けない田口さんのハードな面が聴ける[１][３]
ロマンチスト常富さんの[２][５][９]、作風が広く器用な内山さん[８][10]、
石山さん作で内山さんの名唱[６]（アルバムバージョン）、
今作のみ参加の大久保さんの絶対ＣＭソング向きの[７]、など粒ぞろいです。
加えて、[11][12]はプロデューサーでもある吉田拓郎作曲ですし。

わがままを言えば、シングル「戻ってきた恋人」「各駅停車(ｼﾝｸﾞﾙﾊﾞｰｼﾞｮﾝ)」を
ボートラに収録するか、もしくはＡＢ面を集めた『シングルス』が欲しかったですね。

風のCDで一番聞きなれているのがこのベストで、2010年リマスター盤と比べての印象は、2010年盤は、音圧は上がっていて、ベース、ドラム系の音が重くなって、デジタル系の、各パートのはっきりした音になったのかな、と思います。その反面、私見ですが、3ndアルバムの曲のエコー感は抑えられた感がありました。1st、2ndアルバムの曲は、2010年盤で印象が少し変わります。好みもあるか、と思いますが、昔のアナログ盤のイメージには、この2000年盤の方が近いかもしれません。アナログ盤、2007年までのCDに、「もう少し・・」という感があった方は、2010年リマスター盤を聴いてみれば、「なるほどこうなるのか」と思うところはある、と思われます。あくまでも私見ですが。