シリーズ文明の道第3集は仏像誕生の謎について探っていきます。そもそも、仏教徒は仏陀自信の戒めもあって仏像作りは行いませんでした。つまり、最初はイスラム教徒等と同様に信者は偶像崇拝は行わず、ストゥーパ(仏塔)のみを拝んでいました。しかし、現在のパキスタン辺りの旧
ガンダーラ平野には、紀元前の
ギリシャのアレクサンドロス大王の遠征軍の末裔達がそのまま住みついていて、インドの仏教徒達にとってはタブーだった仏像作りを始めてしまった。その当時、丁度この地を治めていたのがイラン系遊牧民の建てた王朝クシャンで、彼らは元々はゾロアスター教を信仰していていましたが、有名なカ二シュカ王等は仏教を奨励し、またそういった要求もあって、仏像は瞬く間にアジア各地へと広がっていきました。つまり初期の仏像は
ギリシャ人の作ったヘレニズム様式で、我々日本人から見ると余り馴染みのない西洋風な顔立ちをしています。しかし、それもアジア各地に広がっていくうち、それぞれその地域に合った顔立ちの物に変わっていきます。この物語を見るだけでも、
ギリシャ人が世界史の中でヨーロッパ世界以外の場所でも果たした役割が大きいのが感じられます。例えば、有名な古代
エジプトの女王
クレオパトラ7世はアレクサンドロス大王の部下プトレマイオスの血筋を引いていたし、トルコの遺跡等ではアルカイックな彫刻も発見されています。その意味において、仏像誕生の歴史も東西文化の融合と発展という歴史を、今に伝える物として面白いと思います。
タケカワさんの優しくさわやかな声が大好きな私ですし、999時代からそれは変わりません。音楽としては歌謡曲またはニューミュージック系の枠に留まっているようにも思えますが。昔のタケカワさんを追うには、「
ガンダーラ伝説」のようなメドレーは当然嬉しいですよね。それだけでもこれを買ってしまいます。「僕たちの愛」は、日常の幸せを噛み締めるような曲で聞きながら暖かな幸福にひたれます。しかし、他の作品はアレンジがあまりに普通のような気がしました。
アート作品だと思わないと、絵が怖くて観れません。確実に娯楽ではないだろうと思います。日本じゃない人が書く奇妙な体とかは感心しました。でも本当にごめんなさい。内容以前に絵が怖くて。理由はもうないです。自然と嫌悪感が…。ごめんなさい。