吉沢明歩も今野梨乃もド素人演技なのだが、演出の力でそれを感じさせない。むしろ脱ぎっぷりの良さが心地よい印象。
今は、脱ぎもせず、大した演技力があるわけでもないのに、2,3主演をはったぐらいですぐ勘違いして大物ぶる馬鹿な
女優がゴロゴロしている。よほど彼女たちの方が体当たりで素晴らしい。
吉岡睦雄や飯屋のおやじらが意外とよい。ワンパターンだが、人情喜劇が激減した邦画界に、新鮮なほどの昭和の香り漂う
「人情もの」のいい味出している。典型的な予算もつかないB級映画だが、十分楽しめた作品になった。城定監督はこの路線
でがんばってほしいが…