もともと何故ベーシストのアーサー・ケインをメインにドキュメントを撮ろうとしたのか謎ですが、それが奇跡的に素晴らしい結果をもたらしました。非常にいいドキュメンタリーです。ただ私はもともとニュヨーク・ドールズのファンでしたので勿論大感激だったのですが、このバンドを知らない人(例えば一緒に見ていた私の妻など)には、退屈はしないしそれなりに面白いけどもそれだけといったところのようです。全盛期の映像がクライマックスのライブシーンでカットバックでうまく使われたりしてますが、このバンドを知らなかった人にはまず冒頭でしっかり当時の画期的だった彼等のイメージや立ち姿を紹介しておかなければ、何故この再結成がすごいことだったのかがわかりにくいようです。挿入歌にクラッシュやモリッシーの曲が使われているのもちょっと混乱の元だったような気もします。
神に仕える身のアーサー・ケインのモリッシーの呼び掛けによる
ニューヨークドールズ再結成とデヴィッド・ヨハンセン、シルヴェイン・シルヴェインとの再会、そしてその直後、神の下へ帰るまでのお話。
モルモン教のメンバー達との日常でやさしい表情を見せるアーサー。そこへ再結成の話が。
彼がベースを手にとり、変わってしまったであろうデヴィッドとの再会するのはどれだけ不安だったろう。デヴィッドは役者かもしれない、でもアーサーは名声ではなく純粋に友情を喜んだ。
Killer時代は音楽を通じて破滅的な衝撃を、今度はフィルムを通じて温さをくれました。
『僕もあんな風にいけたらいいな』モリッシー
他の出演者は見てません。しつこく毛皮反対のメッセージが繰り返されます。毛皮なんか持ってませんが、コンサートの主旨は私には関係ないので鬱陶しいだけ(笑)ということで毛皮反対のコンサートなのでビニジャンを着たポール、最近(といっても5・6年前ですが)のポールにしてはセンスがいいです。しかし一定期間ポールのセットリストは固定されているのでもっと違う曲もやればイイのにと思いましたが、ここでのポールのライブは熱くカッコイイです。