最近、気になる女優の一人になったスカーレット・ヨハンソンについて知りたくてこの本を買いました。「ママの遺したラヴソング」を見て、彼女のアウトローなティーンエイジャーの役が、ジョント・ラヴォルタとガブリエル・マクトと共にとてもいい雰囲気を出していて、すっかりファンになってしまいました。
「のら
猫の日記」「モンタナの風に抱かれて」などのスカーレットの子供時代の出演作から、2008年公開の「私がクマにキレた理由」まで多くの作品が、共演者とともに紹介されています。
この本の良いところは、スカーレットのエネルギッシュでセクシーな魅力が、たくさんの写真とともに表現されているところです。映画のプレミアや、トニー賞、ゴールデングローブ賞、ヴェネツィア映画祭などのパーティーでの
ドレス姿や、家族との写真、ウッディ・アレンなどの監督や共演者とともに映ったたくさんのショットが、彼女がみんなから愛されていることがわかりちょっと楽しいです。
ただ、残念なのは、文章がいろんな雑誌のインタヴューなどの引用が多い点です。本人が書いた本ではないので、仕方ない部分もあると思いますが、次回は本人が著書を出してくれたらいいなあと思います。
と、言い切ってしまいたくなる。
かつてはミア・ファロー、ダイアン・キートン、
今は、スカーレット・ヨハンソン。
「タロットカード殺人事件」彼女も最高でした。
「ミッドナイトイン
パリ」のレア・セドゥなんかもなかなか良い。
ウディほど女優の魅力を引き出せる監督も希ですね。
ウディのその女優への欲望と嫉妬が感じられる映画ほど面白い。
その辺り、
ヒッチコックに似てますね。
逆に女優が魅力的に撮られていないウディの映画はイマイチ。
ノラは、よく見ていればわかるが、別に魔性の女ではない。近寄ってきたクリスを一途に愛してしまう、ごく普通の女だ。自分は男を騙すわけでもないし、説得すれば不倫相手が自分のために離婚してくれると本気で思っている、やや世間智に欠けたその行動はむしろ素直と言うか、率直すぎて不器用だ。ただ外見がとびきりセクシーなために、単に欲情した男ばかりが寄ってくるのだろう。まともな男性に心から大切にされた経験がないので、それが欲望か愛情か見抜けないまま、思慮せず男を受け入れ、結果的に男運を悪くしていくタイプのようだ。事実、クリスと仲が本格化する前は、金持ちのヒューイットには中絶させられて、あっという間に別の女と結婚されている。せっかくの稀な美貌を自分の得になるように活用もせず、安売りしては捨てられてる感じで、女の私から見るとはっきり言って要領が悪いと思う。クリスも別に悪党とは言えない。スポーツ選手としては下り坂に差し掛かっていたので、テニスプロを引退した今、魅力的じゃないけど気立ては良さそうな金持ちの娘に気に入られ求められれば、結婚してもいいかなと考えるのはごく普通の人情だ。セクシーなノラを見てその肉体を堪能するほど抱きたいのもわかる。だけどせっかく手に入れた逆玉生活は失いたくない。成り行き上、追い詰められてやっちまった、という感じ。今回はなんとかなったけど、将来何かの形でお返しが来るかもしれない。ラストの暗い笑みがそんな予感を感じさせる。