レベルが上がってきても、あくまでのんびりマイペースな
冒険者達。
血沸き肉踊るとはいきませんが、英雄の「格好がいい」とは違う、人としての(エルフもハーフエルフもドワーフもいますが)素直に生きる「かっこよさ」を感じます。
初期の作品なので、マスター自体プレイヤーと一緒に手探りで進めており、いきなり設定を詰め込まれるような事が無いので、初心者さんにもお勧めです。
SWのリプレイをずっと買い続けていますが、このシリーズは1、2を争う名作だと思います。
少し前に、この画集を観賞用として購入しました。実は、画集は発売された当時、近所の書店で購入したので、すでに持っています。こちらは保存用として大切に保管してあり、状態も新品同様です。僕にとっては、今も大切な宝物の一つです。
草なぎさんの存在を知ったのは、Newtype誌上に連載されていたコラムだったと思います。内容は全く覚えていませんが、難しい文章を書かれていた記憶があります。数年経ったある日、友人から草なぎさんのインタビュー記事が載っているという事を知らされ、コミッカーズという雑誌を購入しました。そこには、草なぎさん自身の肖像写真も載っていました。ロックミュージシャン然としたご本人の姿を拝見して、面食らいました。何しろ、文章や作品制作に対する姿勢から、“職人気質の人”というイメージが出来上がっていたので、そのギャップに驚いたのです。そこに書かれていた「ひとりの作家にひとつのスタイルしか許されないなんて、つまらない。コミック、イラスト、ゲーム、そしてアニメーション、可能性を放棄することの方がよほど許されない」という言葉からも、作品に対する強い意志や姿勢が感じられました。
画集を観れば分かりますが、油彩画のような重厚な作品ばかりでなく、コミカルなイラスト風の作品も数点収録されています。愛らしく描かれたキャラクターには、親近感が湧きます。19年も前の画集になるので、近年の作品を窺い知る事はできませんが、先述の言葉通り、草なぎさんの絵は現在も変貌し続けています。様々なスタイルで、鑑賞者を魅了させてくれるのも、草なぎ作品の魅力の一つなのです。本画集の為に描き下ろされた『二人の約束〈蜜蝋色の〉』という作品(表紙カバーの作品になっています)。優美な曲線美、細密に描かれた翅や尾ひれからは、生物に対する愛着が見て取れます。また、画面全体を覆う暖かみのある黄色のグラデーションには、親密さと穏やかさを感じます。素晴らしいカラーテクニックと想像力で、観る人を幻想世界に誘ってくれるのです。数は少ないですが、冒頭に収録された妖精作品は一番のお気に入りです。何度眺めても、うっとりしてしまいます。
記憶が正しければ、2000年頃に第2画集が出るという記事を読んだ覚えがあります。その頃からも、すでに13年の月日が経ってしまいました。画集として、纏められるだけの作品量もあると思います。是非、第2画集を出版して頂きたいです。この処女画集も、復刻され、様々な人に観て頂ける事を強く願っています。