彼女たちの時代
このドラマは私が中学生くらいのときにオンエアされていました。
当時はなんとなーく「OLさんってかっこいいな。。」という感じで見ていました。
そして26歳になった今年の夏――
突然この作品のことを思い出して、、でもDVDは世に出ていないことを知り、
ノベライズ版を読んでみることにしました。
主人公をはじめ、登場人物はみんなごく普通の人であることが、まず読んでいて共感できます。
ドラマや小説には珍しく、起承転結がこれといってないのも、魅力のひとつだと思います。
庶民たちがおりなす、ごくありふれた、でもかけがえのないひと夏の思い出の数々。
ものすごい奇跡は起きないけれど、等身大で嘘っぽくなくて、
読み終えたらなんだか「明日からがんばろう!」という気にさせてくれる、
あたたかい作品だと思います。
ときおり出てくる主人公深美のモノローグも、自分の心の中のもやもやを、
代弁してくれているようで、とても心に響きます。
ひとつ、一番心に残ったものを、抜粋します。
>世の中が映画やドラマみたいに、正しい人と悪い人の二種類だったら、どんなに簡単だろう。
>でも、本当はもっと複雑で、わかりにくいものなんだ。
>正しいだけの人間なんていないし……間違ってるだけの人間だっていないはずだ。
>だから……難しいんだと思う。
>何が正しくて何が間違っているのかなんて、誰にもわからないんだ。
>でも、ひとは何も選ばずには生きていけない……
>間違っているかもしれなくても何かを選ぶしかないんだ。
>わたしは……わたしは何を選ぶんだろう……。
社会人になって4〜5年。
仕事もプライベートも中途半端で、夢も持てなくて、将来が不安で……
そんな26歳の夏に読むのにぴったりの作品です!!
彼女たちの時代(3) [VHS]
なんてことないあまり話題にもならなかったけど、今まで見たどのドラマよりも共感出来た!
なんてことない1日の中でも誰も気にしないささいな出来事もしあわせに感じられました!
騙されたと思って1度見てください(^ニ^)
ポストマン デラックス版 [DVD]
ポストに手紙を投函する時、その人のことを思いながら、気持ちが込められます。
その手紙は、郵便局で仕分けされ、全国各地に集配されます。
大都会も、山沿いの過疎地も、すべての地区が繋がり、バイクや自転車で、郵便物が届けられる映像に、気持ちが引き寄せられます。
主人公・海江田龍平(長嶋一茂)が、一軒一軒に、郵便物を配達する姿に、日本の大切な姿を、「そこに見た」思いがします。
インターネットが普及して、パソコンとスマホになって、メールが日常的な必需品となった時代に、あえて、手紙に焦点をあてたのは、「手紙」を考えるキッカケになった貴重な作品です。
自転車で走る姿に、かなり誇張されたデフォルメもあるけど、気持ちが伝わってきます。
ドラマも、凄く!良いです。
長嶋一茂さんの体当たりな演技、個々のお宅への気遣いの場面に、とても魅力を感じました。
今年、2013年(平成二十五年)日本郵政の「人の心が、年の初めに届く国。」の写真は、それを象徴しています。
大切にしたい「日本の文化」のように思いました。