すばらしい脚本と俳優陣で、見るたびにとても勇気づけてくれたドラマです。将棋のルールなどはよくわかりませんが、香子のまっすぐな生き方と、それを暖かく見守る家族や町の人たちが大好きでした。いろんなことに自信が持てなかった時期に出会い、「自分にも何かできるかもしれない」と思わせてくれた作品です。
この作品の背骨になっているのは何といっても"銀じい"です。とにかくカッコいい。
木賃宿に泊まりながら末期の肝臓癌のオーロラ輝子の世話をしたり
また、番組的にもオーロラ輝子の最後の舞台と
光ちゃんとの最期の愛のためにまるまる一週間使ったり
いまどきでは考えられないペースですが、当時の視聴者にはずっしりメッセージが届きました。
そして勝負への悩みに対する香子への銀じいの言葉。
「幸せとかあいまいなもん、お前には似合わん。お前を守る神さんはお前の中におる」
「わしはこの世におらん。わしはまぼろしだ」(そう言い放って
通天閣から去ってゆく)
DVDの完全版が世に出たのは2006年ですが、とりあえず物語は確か1996年の作品なのに2005年まで描いています。
もっと早くDVD化されてもおかしくなかったのに発売が遅れたのは、桂枝雀師匠に不幸があったせいでしょうかね。
実在の人物が本人役で出演しているので、万一本人に何かあったらまずいですからね。
私は将棋を知らないのですが、知っている人が見たらとても面白い棋譜らしいです。
香子の流産から離婚まではさすがに話がもたもたしますが、それ以外はジェットコースター並の面白さです。
今では成人になってしまったマナカナですが、当時は本当に可愛かった。
尚、主演の岩崎ひろみの実家のラーメンはなごむ味でなかなかいいです。ちょっと高いけど。