最初のミュージカル仕立てのお話しは新鮮で良かった。
しかも、肌の露出が高なった泪ちゃんを見るだけでも必見です。
35話(一応最終話になるのかな?)が終わった時、
寂しい気持ちになりました。
その後のシベリア超特急刑事もいい感じ(4話もいらないけど)
主演の
黒川芽以ちゃんは今までのケータイシリーズの中で、最も面白さを引き出した女優だと思います。
これは「買い」です。その生い立ちから割腹自殺に至るまでを、評論家にありがちな独断と偏見に基づくのではなく、何よりも三島の残した小説や戯曲、評論に基づきながら再構成する書き方に好感を抱きました。「私小説」とは縁がないように見える三島の作品が、実はどれも彼の「変形私小説」に他ならないのだと納得させられてしまうエピソードが満載で、とてもタメになります。また、著者が三島と交遊が深かったということもあり、記述の合間合間に「生身の三島」が垣間見られる気がします。晩年へと記述が進むにつれて、あれだけ周囲にもてはやされながら「本当は誰にも理解されていない」という三島の孤独感が紙面から滲み出てくるようで、戦慄を覚えます。読んでいるこちらも知らず知らず感染させられてしまいそうです。三島をよく読んでいる人にも、またこれから読んでみようという人にもおすすめです。