すばらしい。

生き生きとして、生命力溢れるピアノを聞かせてくれる。

特に光っている曲が、黒鍵、英雄ポロネーズ、別れの曲。

前向きな暖かい音色に、絶妙にテクニックが光る。

黒鍵など、聞いた時に忘れていた何かを思い出すような錯覚に

陥り、涙が出そうになった。

短調の曲でさえも、彼がピアノを楽しんで弾いているのが伝わって

きて、沈みすぎない哀愁に浸れる。カンタービレも美しい。

アシュケナージのピアノを聞いていたのだが、及川浩治のピアノは

ひけらかしや、押しつけるような印象は受けない。

ピュアで、瑞々しく、息吹の様に暖か。

是非、彼にショパン全集を弾いてもらいたい。

愛犬を二頭看取った我が家、想い出が『老犬』と重なる部分が多く、懐かしい感覚がよみがえってきました。

３巻で完結のこの物語はとてもよくまとまっていていました。１巻を買ったときはあまりのグロさに一瞬、引きましたが読むことをやめることはできず、後日２巻３巻と注文。話も絵もとても上手です。たくさんの人に読んでほしい。