ユタ州にあるこのパーフェクション・バレイに住んでみたいと小さい頃より思ってきた。本作も、VFXの完成度は他のモンスター映画よりも高く、脚本の構成力も一流である。前作及び前々作にも匹敵する品質は決して否めない。ただ、バートが奥さんと再婚するハッピーエンドが望ましかった。このプロットを今回は外したのは間違いである。観客は、登場人物、特にバートに強く感情移入しているからだ。グラボイズの三段階の進化も、そのままシリーズ三作品の構成に反映され、空飛ぶグラボイズは、陸のジョーズから、
プテラノドンまで発想が明らかに
スピルバーグ監督のジュラシックパークシリーズを意識している。
田舎好きにもたまらないユタ州の舞台自体も、シリーズを通して自由に溢れ、とても魅力的である。