西洋の歴史の中には様々な悪魔が巣くっている。その悪魔に関する事柄を項目毎にまとめてあるのがこの『悪魔の事典』である。悪魔学について調べている人や、西洋の暗黒部分を知ろうとする人にとっては手元に置いておきたい本である。かといって、初心者を拒絶するような類の概説書ではない。例えば小説で出てきた悪魔の名前などを調べてその意味を知ることが出来るのである。元ネタが分かれば、より楽しめる本などもある。 翻訳自体も悪くはなく、価格自体も割と手頃である。一つ難点を言うならば、余り使いやすさに変わりはないが、始めから50音順ではなく、
アルファベット順で項目を並べた方が良かったのではないかということである。