この映画で一番素敵なのは、主人公と父親が悪漢に襲われるシーン。
「なんぞ棒をもってこい」
と言われ、棒を父親に投げる少年。それを受け取った父親は警察官として仕込まれた剣道の技で、悪漢を次々と蹴散らしていく。それをみていた少年は、思わず
「国定忠治やっ」
怖くて恐ろしいだけの存在だった父親。そんな父親への恐れが尊敬へと一気に昇華していくのが伝わってくる名シーンである。ちなみにこの頑固な父親、
長塚京三が演じてます。
「少年時代」という大傑作の次ということもあり、イマイチ評価されていない作品なのだがオススメである。
本人はそんなこと意識していないと思うけど、篠田正浩って少年少女を撮らせると抜群にうまいよね。
夏目雅子さんの可憐な女教師、控えめな郷ひろみの演技、なによりあの
渡辺謙さんが欲望をあらわにギラギラした恋敵役。どれもこれもうまいんだけど、それらを超えてしまうのが子供たちの演技(バラケツ役の大森君は「ミナミの帝王」で銀次郎の弟分をしばらくやってたり、「寅さん映画」で光男の友達役でしばらく出てたけど)。瀬戸内の片田舎を舞台に、
ジャズと野球という昭和のノスタルジーたっぷりの映画。
ジャズはアメリカ人の軍歌だけど、日本人にとっては戦争の終わり、自由のはじまりという印象が強いのでは? エンタテイメント映画として、文句なく楽しめる作品だ。
祖父は仕事柄アメリカに行く事が多く日本では手に入らない当時のレコードを沢山持っておりました。御近所の若い方々を招いてはパーティーをするのが好きでその時グレン・ミラー、エディー・フィッシャー等をかけておりました。父の二人の弟はそのパーティーで知り合った方と結婚致しました。私はまだ幼稚園の頃でダンスは出来ませんでしたが祖父が手を取ってリードして下さった事もあり、懐かしさでいっぱいのCDです。
この映画で一番素敵なのは、主人公と父親が悪漢に襲われるシーン。
「なんぞ棒をもってこい」
と言われ、棒を父親に投げる少年。それを受け取った父親は警察官として仕込まれた剣道の技で、悪漢を次々と蹴散らしていく。それをみていた少年は、思わず
「国定忠治やっ」
怖くて恐ろしいだけの存在だった父親。そんな父親への恐れが尊敬へと一気に昇華していくのが伝わってくる名シーンである。ちなみにこの頑固な父親、
長塚京三が演じてます。
「少年時代」という大傑作の次ということもあり、イマイチ評価されていない作品なのだがオススメである。
本人はそんなこと意識していないと思うけど、篠田正浩って少年少女を撮らせると抜群にうまいよね。