表題作『花に嵐』:お初は遊郭で働く遊女の見習い。
幼い頃家族に売られた彼女だが、働き者の徳兵衛に身請けしてもらえる日を待ち、
厳しい夕霧太夫の世話をして過ごしていた。しかし、お初に焦がれる九平次の陰謀により、2人は
引き裂かれ…。
『スパンコールピンク』:会沢琴里は漫画家を目指す中学2年生。
「ネタになる!」と観察していた俺様男子・相田比呂に琴里は
原宿に呼び出され、改造される羽目に。
お洒落になんて全く興味がないのに・・・。
『囚われのスーパーノヴァ』:容姿端麗、学年首位、スポーツ万能、それが南玲奈。
しかし、それはすべて幼馴染の湊に振り返ってほしいため。
スーパーガールになってしまった玲奈だが、湊に何度告白しても答えはNO。
これ以上何を頑張ればいいのだろう、そしてその結果もまた駄目だったら・・・?
それでも弱音を吐かないのは、湊と玲奈の過去の出来事に玲奈が未だ囚われていたからだった。
『バタフライデイズ』:澤田あすか、享年15歳。
猫を助けて死亡。
ところが、助けた
猫はなんと
魔女だった。
魔女はとっさにあすかの命をその辺の死にかけた
いもむしに移し、奇跡的に彼女はいもむしとしての一命を取り留めたのだ。
いもむしの寿命分しか生きられないあすかが心残りなのは、残してきた彼氏、佑季君のこと。
佑季君の笑顔を取り戻すため、あすかのいもむしとしての生活が始まる!
『花に嵐』は曽根崎心中のりぼん版です。資料や時代考証がしっかり調べられていて好感を持ちました。
青空ポップ、フライハイ!の頃と絵柄に少し変化が見られますが、女の子の可愛さは健在です。
私のおすすめは、『バタフライデイズ』。ラストの数ページが美しいです。
もうちょっと織香の成長を見ていたかったのですが、これで最終巻です。
1巻から読み直すと、本当に織香はすごいなあ…と思います。
これからは読者の想像で、ということなのかもしれませんね。
とにかく最終回が良くまとめられています。
『青空ポップ』この
タイトルにぴったりです。