ミステリーの女王といわれたアガサ・クリスティーの同名小説を映画化した作品。名匠シドニー・ルメットが監督し、オリエント急行の気品ある雰囲気を見事に再現している。4つ星にしたのは、主人公の名
探偵ポアロが原作より,やや居丈高な感があるから。
『オリエント急行殺人事件』といえば、クリスティーの作品群の中でも5本の指にはいる名作だが、その理由は犯人像の「大どんでん返し」のトリックにある。それを見事に描いた力量に感服である。
登場人物は、まさにオールスターキャスト。中でもイングリッド・バーグマンの演技は出色である。学習障害児の後遺症を持った伝道師を見事に「演技」しているのだから。他のクリスティー作品とは完全に一線を画す質を持っていると言っても過言ではない。
抑えた渋い映像に豪華なキャストと
美術。物語とネタも初見の時は意外性抜群で楽しかった覚えがありますが、イギリス的というか皮肉屋のポアロがうざい。台詞のひとつひとつが気に障る。そこがいいといわれればそれまでですが。
洋書多読の一環として購入。Graded Readerの児童書は大人の
英語学習者にはつまらないので、このような本格ミステリのRetold版はおもしろく読めます。