キング・オブ・コメディ [DVD] |
タイトルからするとお笑い映画のようですが、そうではありません。確かにドタバタ感あり、笑えるおバカな名(迷?)場面ありで、それはそれで楽しめますが、ベースには、都会に生きる一人の人間の孤独がテーマにあると思います。その意味では、「タクシードライバー」が同じテーマをシリアスの極致で描いていますが、この映画は、表面的には対極にある位置から、同じテーマを扱っていると言えます。「やるな、スコセッシ!」って感じです。
話の展開もスムーズですし、ジェリー・ルイスの出演をはじめ、脇を固める役者さんたちの演技も見所で、肩肘張らずリラックスして小作品を楽しみたい、そんな気分のときにはいいと思いますよ。末永く付き合っていきたい、私にとっては大事にしたい作品の一つです。 |
高橋名人の冒険島 ハドソン・ザ・ベスト |
最近は1、2年前に出たゲームの低価格best版ではなく、懐かしいゲームがbest版になる時代です。 シューティング16連射の神業をもつ「高橋名人」、当時はマンガにもなりました。そしてついにはこのゲーム化です。オーソドックスな横スクロールアクションなのですが、登場キャラクターのかわいさにも★をあげたいです。(しまいにはアニメ化もされました) 今スターソルジャーをやると、16連射とはいかなくとも意外とあっさりクリアできたりするのですが(笑) |
キッチン・ストーリー [DVD] |
これは二人(あるいは三人)の男性が友情を築いていく話として楽しむこともできますが、ノルウェーとスウェーデンの文化、歴史、言語の違いやそれに対する戸惑いもさりげなくちりばめられていて、そこを味わうこともできると思いました。
調査員はスウェーデン人、被験者はノルウェー人。 たとえば、二人がキッチンで談笑していると話題が第二次世界大戦に触れます。 ノルウェーがナチスの侵略を一部受けて苦しんでいる一方で、スウェーデンは中立を保って傍観していました。それに対して未だにノルウェー人は「恨み」に近いネガティブな印象をスウェーデンに抱いている様子がここの会話で伺えます。 二人は気まずい雰囲気になりますが、ノルウェー人のほうから「まあ、忘れようや」といった感じで話は流れます。 そのほかにも、それぞれが母国語で話しているのに通じているところ、「プリム」というノルウェーでは一般的な食品をスウェーデン人は知らなかったこと、車線が左右で違うため国境を越えて車線変更をしたあと気分が悪くなるところ、スウェーデンのタバコが一番と思っていたけどノルウェーのものも悪くないと思って切り替えるところ、などちょっとした文化的な違いに躓きながら生きている様子がさりげなく描かれています。 とても似ている国だけれど、それぞれがその文化を誇りにしているから決して同化しない、それでも一緒に親しく生きていけるという明るいメッセージを私は受けました。 上記のこととは関係ありませんが、個人的に一番笑えたシーンは医者がタバコをふかしながら患者の診察を行っているシーンです。こんなにいいかげんでいいのか?!とつっこみたくなってしまうような「抜けた」感じがよかったです。 |
人志松本のすべらない話ザ・ゴールデン2 (初回限定盤) [DVD] |
買ったから最初何が送られてきたんやと思う位大きな箱。 セッタが入ってたんやなぁ…… 内容はテレビで見てたから、まぁ思い出して笑った感じ。 ただ、未公開が多いから十分楽しめるかなぁと。 今回は大輔復活って思わせる内容ですな。★4つは個人的には、深夜の通常内容のヒッソリ感が好きなんで。 |
ファミコンミニ 高橋名人の冒険島 |
だからファミコン版の、あの 『未完成ゲーム』 でしょ! きっと よくまぁ、20年近く過ぎてこのゲームが再び発売されるのを、世の中が許したもんだ だったら 『ヒットラーの復活』 とか FC版 『戦場の狼』 を再発売すればいいのに… PSかセガサターンの 第2集『魔界と騎士』 を買った方が断然よいよ! |
図解 北欧神話 (F-Files No.010) |
この本の中身を見て、内容の良さにとても感動しました。
北欧神話を取り扱った本は多数あります。しかし、この本には既存の本にはあまり見られない特徴があります。 それは「図解」が細かいこと。世界観はもちろん、建造物がどこにあったのか(配置)等の構図が細かく描かれています。 また、北欧神話に登場する服装、儀式、法律等、あまり知られていないことまで書かれているのが評価を高くさせます。 基本的に、左ページが文章で、右ページが図解です。 左ページで文章を読みながら(もしくは読後)、右ページの図解と照らし合わせることで、理解が一層深まります。 興味はあるんだけど、どの本を選ぼうか…、と迷っている人には是非本書をオススメします! |
Mrs. Pepperpot Stories (Red Fox Summer Reading Collections) |
昔、子供の頃にTVアニメで見ていたスプーンおばさんの原作のようです。PEPPERPOT(胡椒入れ)おばさんでは親しみがもてないので日本人の子供にもわかりやすいようにスプーンに変えたのでしょうか?すでにスプーンおばさんで頭にインプットされているので、呼びやすく、わかりやすいいい訳だったんだな~と思われます。短編が40以上入っていて、本の厚さを見ると驚きます。通常のペーパーバック並みの厚さで、字もわりと詰まって入っていて、英語初心者には敷居が高く感じるでしょう。実際にゆっくりと読み始めると、思ったより難しい英語表現は少なく、又短編集なので、1つの話は短めで、読みやすいです。最初の頃は少し難関に感じたのでMrs.Pepperpotと出てくるたびにTVアニメのスプーンおばさんを頭に描きながら想像しながら読みました。TVアニメの話の内容は、あまりはっきりとは覚えてないのですが、スプーンおばさんがかわいらしくて好きだったのでその気持ちと気合だけで読みました。おもしろいです。 |
剣風伝奇ベルセルク DISC2 [DVD] |
白泉社ヤングアニマル連載/三浦健太郎原作
TVアニメ「剣風伝奇ベルセルク」第5〜8話を収録したDVD2巻です。 中世ヨーロッパに似た異世界を舞台にした、 復讐と怒りに身を焦がす黒い剣士誕生に迫る戦いと運命の物語です。 (総合5.25/10点) 第5話「剣風」★★★☆☆6/10点 3年後、鷹の団の切り込み隊長として活躍しつづけるガッツ。 国を補佐する騎士団へと飛躍し続ける彼らを捉えた物語です。 集団に溶け込みながら、本質的には変わらぬ強引な傭兵ぶりに注目です。 第6話「不死のゾッド」★★★★☆7/10点 人ならざる者に出会った時人はどうなるのか?人間の常識を越える 不死者の凶悪な戦闘力が圧倒的で、まるで鷹の団が赤子のようです。 ハーモニー(静止画)を多用し、激しい戦闘の中の一瞬の美しさを捉えた演出と cv.内海賢治の凄みのある演技が強烈で見応えありです。 第7話「剣の主」★★★☆☆5/10点 ゾッドとの死闘を回避し、傷の回復を待つ二人。グリフィスを巡って 腹の探り合いをする宮廷内の輩の思惑がなんとも嫌らしい感じです。 体裁は穏やかながら、内に秘めたグリフィスの野心が徐々に強まっていく様を 視線や表情のみで静かに捉えた演出が冴えています。 第8話「陰謀」★★☆☆☆3/10点 鉄壁の城を攻め落とすべく鷹の団の戦略が冴えます。が、どうも淡々として 全体的に見栄えがしないのが残念です。敵の将軍のまぬけさ加減が逆に 秀でているのがなんだか不思議な感じがします。 |
CTSF テロ対策特殊部隊 ネメシスの襲来 |
洋げーに有りがちな粗悪なパッケージとは裏腹に良くも悪くも非隠密祭り系プチメタルギア(MGS)な感じ。序盤からいきなりタンカー、しかも結構デカイ=ステージが広い。敵兵がゲノム兵くりそつ。お馬鹿なAIもたまに見られるがやられ方はメット等装備品が飛んだりして挙動がリアル。(敵アイテムは奪取不可)主観射撃時の映像が通常移動時のフカン画面よりリアルでMGS2に似ていていい感じ。当たり判定も○。フカン時との射撃精度の違いもちゃんとあって○。動きは遅くなるが移動も可。ドラム缶などのオブジェクトに敵を引きつけてまとめて吹っ飛ばす事も可。L1で壁張り付き、R3で主観射撃等、アクションが思っていたより豊富。(ホフクは不可。壁際張り付き時のみホフク撃ち可)チュートリアルが長めで手強い(難しい)けどやりがいはある。武器も豊富(初期装備で銃4種、手榴弾数種)洋げーお約束の1面が長い(チェックポイントはあるが途中セーブ不可)。取説は薄い。吹き替え日本語のセリフ棒読みは今時稀少?!な紙芝居レベル(これはこれで笑えた) |
アンドレイ・ルブリョフ [DVD] |
182分見終わって、決して飽きなかったというのが正直な感想。映画の最初のほうにイコンについて「虚飾を排した単純さ」というような話が出てくるが、まさに「虚飾を排した単純さ」を映画にしたような感じがする。第一部と第二部に分かれていて、第一部はアンドレイが領主の双子の兄弟の権力闘争に巻き込まれ、女性を助けようとして心ならずも人を殺すに至るまでの罪の世界。第二部は、10年間の無言の業を自らに課したアンドレイが、教会に鐘を造る少年によって遂げる、復活と救済。しかし、罪を無くした救済というものはあるのだろうか?罪は、決して忘れてはならないものではないか?ここでの救済とは、私は罪を心深く抱えたうえでの救いではないかと思う。だからこそ、最後のイコンはいっそう美しい。 |