少年魔法士 香港ジャック・ザ・リッパー
1巻から2巻にかけての第一部「香港ジャック・ザ・リッパー」のドラマCDです。ドラマCDとなると時間の配分上いろいろカットとなったりと、原作のイメージが崩れがちですが、このCDの出来はサイコーです!!
原作の雰囲気そのままで、カルノやローゼリットの語りの部分は本当に胸にきます。声優さんのキャスティングもばっちりでした。
最初と最後ににある「セリフ」も忠実に再現されていて、次回作への期待も大です~
まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックスエース)
著者の石田あきらさん、この漫画の原作どちらともファンです。
安定した作画ときちんとした原作があいまってかなり質の高い本になっています。
キャラもきちんと”生きて”いるし表情やコマ内での配置など練られていていい感じ。
勇者&魔王と一般人の能力・考え方の対比も解り易く描けていたかと思います。
※内容は原作そのままですのでオリジナル要素に期待している方はお避けください。
漫画⇒原作小説への入門的な意味で作られている本だと感じました。
一応1Pオマケ漫画的なものでのオリジナルエピソードと、対談が収録されています。
漫画だけでなく、文字による1ページ解説もありメディアミックスとしては文句なくアタリです。
絵柄が好み、または著者様のファンであればきっと満足できるかと思います。減点なし、☆5。
カナリア [DVD]
本作はオウム事件を基にして作られている為90年代に起こった『地下鉄サリン事件』や事件前の『オウム』についての知識なしには見れない作品である。
またストーリーにも載せられているが、主人公達が旅を続ける途中彼らは様々な共同体(=家族)に出会う。そしてラストで主人公達が手を繋いで歩くシーンも家族を象徴しているように思える。
おそらくこの作品を通して伝えたかったものとは一つの共同体(劇中に出てくる新興宗教)が壊れてしまい、それでも生きていかなければならかった時、信じられる者同士よりそって新しい共同体(=家族)をつくりどうにか生きていくしかないという事だった様に思える。
いずれにしてもこの作品は寓話的エピソードが多い為ある程度予備知識がないと意味がわからない作品ととられてしまうだろう
キングコング西野亮廣・NON STYLE石田明 「ナイスなやつら ~未来はイイトコロ~」 [DVD]
キングコングとNON STYLEが大好きな私にとって最高のコンビ。まさにナイスなやつら!
ラストの「アカメガシワの爆弾」で大号泣。初めてコントを見て泣いてしまいました。
特典映像もオフショット満載でとても楽しめました。テレビとはひと味違ったおふたりの魅力が詰まった笑えて泣ける新感覚のコントDVDです!
信さん・炭坑町のセレナーデ [DVD]
最近、昭和回帰ということが言われ、映画界でも「三丁目の夕日」やら「地下鉄に乗って」やら
いわゆる「メジャー作品」がどんどん公開されている。
でもこれらは、代理店が仕掛けるイヴェントムーヴィーの色彩も強く、本当の意味で価値があるのは少ない。
そんな中、深川栄洋監督は頑張っている。頑張っているが、やはり「昭和ノスタルジー」の表現が軸であり、
実際に昭和を生きてきた人たちには、どこか違和感がある(作品群はどれも評価します)。
この点に於いて、平山組の本作は一味も二味も違うシャシンだ。
舞台は「フラガール」の九州版といった趣だが、物語はずっと静か。岸部一徳が両方に出演しているのは
微笑ましいが、内容は大きく異なる。落盤事故などのエピソードなども盛り込みつつ、表現したのは炭鉱で働く
人たちの暮らしと差別、そして淡い恋心である。
小雪と池松荘亮というと、どうしても「ラストサムライ」を思い起こすが、舞台挨拶でも同じような質問をされていた。
撮影が2008年秋、公開が2010年秋と2年間も空いているので、こういう「地味」な作品がいかに敬遠される
時代であるかがわかる。
決してブロックバスターではないが、日本の映画界も専用のミニシアターを作るとか、もっと努力をした方がいい。
美代を演じた金澤美穂は、もっと映画に出て欲しい女優だ。若干夏帆とかぶるルックスだが(笑)、まだ16歳という
ことなので、これからが楽しみである。
特典映像には田川市での撮影風景や舞台挨拶が収録されている。
実際の三井炭鉱跡地でロケをするなど、福岡出身の平山監督の思い入れが滲む作品であることもわかる。
個人的にはチャゲアスの名曲「NとLの野球帽」を思い出してしまった。
真摯な作り込みに、星は4つです。