ロマンシング サ・ガ
とにかく挑戦的なゲームだ。最近の保守的なスクウェアでは絶対に作れないゲームだ。
酷すぎるゲームバランス、確信的なバグ、不可解なシステム。
今こんなゲームが出たら間違いなく非難の的になるだろう。
しかしこのゲームにおいてはそういったマイナス要素が逆にプラスにはたらいている。この完成度の低さがこのゲーム最大の特徴である。
つまり上に書いたようなこと全てをひっくるめてロマサガ1であり、逆にいえばそれがなければロマサガ1ではない。それがこのゲームにはまって今でも引っぱり出してきてやっているようなやつの共通意見だと思う。
最初にプレイした時は、やることがない展開にムカつき、フレイムドッグやスカルゴイルにムカつき、そしてサルーインのそれまでのボスとは一線を画す強靱な体力や必殺「ダイアモンドウェポン+サルーインソード」に頭が痛くなったが、何回もやっているうちにそれがこのゲームの魅力だと思えてくるから不思議である。
とはいえ今の中高生がこのゲームやったら怒るだろうなあ。まさにスーファミ黎明期に出たからこそ名作となりえたゲームである。
ロマンシング サ・ガ3
全体的にかなりのヒット作を発売してきたスクウェアが発売したもの。とにかくテーマがグラフィックの向上というだけあってとてもスーパーファミコンのゲームソフトだとは思わないほど綺麗で内容も良くバトルシステムも良くでもう言うことはありません。今ではスクウェアは合併してしまって現在のファイナルファンタジー等はグラフィックだけの向上といった極めて倒産する行為をスクエ二はしているのですが、またスクウェアが古き良き時代に戻ってくれることを祈ってます。
ロマンシング サ・ガ2
当時のRPGの中でも異彩を放っていたロマサガシリーズの2作目です。ロマンシング・サガに比べて、敵の強さが調節されているので多少簡単だとは思います。プレイヤーは皇帝を操作して世界各地を回り、帝国に協力してくれる仲間を探しながら、その昔世界を救ったと言われる七英雄を倒しつつ、帝国の領土を確保していくと言うシステムです。どの七英雄から倒そうが自由、どの領土から支配していこうがプレイヤーの意思次第です。いわゆるフリーシナリオシステムなのですが、RPG初心者には非常に厄介なシステムです。一度詰まってしまうと「行くところが多すぎてどこから行けばいいんだろう?」とか「どこに行ってもイベントが発生しない」とか「敵が強すぎて先に進めない」という事態に陥ってしまいます。また王位継承というロマサガ2にとって一番大事なシステムがあります。これは「特定のイベントを消化する」等すると何十年、もしくは何百年単位で時代が進み、次の皇帝を自分で選ぶというシステムです。ちなみに、このロマサガ2から後のサガシリーズに引き継がれるシステムが色々と登場しています。一つは「LP制によるキャラクターの消滅」です。一回気絶するとLPが1減り、0になるとそのキャラクターが消滅してしまいます。二つ目は「陣形」です。ロマサガ2では様々なクラスを皇帝にする事によって新たな戦闘陣形が編み出されていきます。陣形は敵より必ず先に行動できるものなど様々です。そして最後は、サガファンにはお馴染みの「ひらめき」です。これは戦闘中にキャラの頭の上にピコーンと豆電球が出て、新しい技をひらめくというものです。ロマサガシリーズはRPG初心者キラーなソフトですが(自分も当時は何度挫折しかけたことか・・・)、初めてクリアしたときの感動は忘れられませんよ。ホント、ロマサガシリーズは音楽もストーリーも素晴らしいのでPS2かなんかでリメイクしてほしい作品ですね。
ロマンシング サガ -Minstrel Song-
いま30代の初期ファミコン世代ですが、ふつうに仕事が忙しくゲームなどやる時間もない状態が続いていました。で、ふと懐かしくなりやったところ、ハマりました。
RPGは子供時代でも、一回クリアしたらもうおしまい派、でしたがこれは既に4周目です。やりこみ度は極めて高いのに時間が無駄にかかりすぎることもなく、バランスが素晴らしいです。
ほぼ同時に買ったDSのFF3はバトルがヌルすぎてすぐに飽きてしまいましたが、これは電球ピコーン(技の閃き)を初めとする一種の運要素が高い独創的なバトルシステムがいまだに新鮮です。
戦闘中のキャラクター・ボイスや台詞もバラエティに富んでおり、楽しいです。
ロマンシング サガ -ミンストレルソング- オリジナル・サウンドトラック
ロマサガシリーズおなじみのオープニングタイトル、この曲って、本当になんて美しい旋律なんだろう。
CDを聞くたびにそう感心せずにはいられません。
なんだか、この曲に聴き入ってると、胸がぎゅうっと掴まれるような思いになるんです。
小学生の頃、SFC版をプレイして、フリーシナリオの自由度の高さと理不尽さに驚きつつも魅了された自分。
ゲーム内容とオープニングタイトルの旋律を重ね合わせ、冒険の世界に想いを馳せた小さな頃の思い出。
世界はどこまでも広くって、たくさんの感動を隠しているんだ…!! 何の疑いも無くそう信じていたあの頃…
そんな事をつい考えてしまいます。
オープニングタイトルに限らず、他の曲ももはやゲームミュージックの域を超え、世間一般の方々に広くお薦めしたいと思わせるものがありますね。
個人的にはオーバーチュアや最終試練などが荘厳かつ繊細で素晴らしいと思いました。
あと、熱情の律動!こういう曲をバトル曲にもってくるなんて…!!
ゲームプレイ中、あまりの衝撃(いい意味で)にコントローラー持ったまま口半開きでしばらく呆然と聴き入りました。
少し(というかすごく)残念なのが、SFC版の通常バトル曲&シフのテーマ曲が大好きだったので、あのメロディのままこのクオリティでリメイクされていたら…
好きだな、と思える曲がたくさんあり、繰り返し聴いているので五つ星でも良さげですが、SFC版のメロディとはかなりかけ離れたアレンジのものが多く、旧作に思い入れがあった者として一つ減らして四つ星にさせていただきました。