マンガの方法論1 おれ流 (コミック)
柳沢きみお氏がデビューしてから現在まで、時系列順に6つの作品を並べ、その作品の解説及び
執筆のやり方を書き、同時に当時の出来事を回顧しつつ、人生哲学も語ってゆくという体裁の本になっています。
6つの作品は「女だらけ」「すくらんぶるエッグ」「翔んだカップル」「妻をめとらば」「大市民」「特命係長只野仁」です。
著者自身が本の中で述べていますが、絵は下手なのでマンガの絵の描き方、絵のテクニックはほとんど書いてありません。
ストーリーの作り方が所々に書かれています。例えば、キャラを立てるには個性的なキャラを登場させただけではダメで
他の登場人物との面白い関係性が描けなければキャラは立たない・・・等、長年現役でマンガ家を続けてこられた筆者の
創作の秘密が書かれています。
それ以上に比重が重いのは人生哲学的な話で、ここらへんを楽しめるかどうかは人によると思います。
「大市民」が好きな人であれば楽しめることでしょう。
柳沢きみお氏の漫画のファンで、とくに「大市民」が好きな人にお勧めの本です。
KOUSHOKUダンディ 1 (ジャンプスーパーコミックス)
柳沢きみお先生久々の単行本。主人公は作家で,食道楽・・・ってまんま「大市民」の設定じゃん!
おなじみの白菜鍋や鮨の薀蓄,人生論についての柳沢哲学が展開されている。
ワンパターンのような気がしないでもないが,「大市民」の生まれ変わりと思えばそこそこ楽しめる作品である。
特命係長 只野仁 DVD-BOX
硬軟の雰囲気を併せ持つ役者、高橋克典の魅力が
最大限に生かされた素晴らしい娯楽ドラマだと思います。
普段は冴えないサラリーマンだが、実は会長の懐刀である、
主人公只野仁が、諸問題を痛快に力と色気で解決していく様子が非常に
面白く、案外嫌味な感じがしないのは、高橋克典のキャラクターのせい
なのでしょうか。ストーリーには、サラリーマンの苦悩・悲哀も
多くの回に織り込まれており、ドラマに人気があった理由は
案外そういうとこにあるのかもしれません。
脇役も多彩で今人気のエビちゃんや、他にもテレビでの露出度が高い
人や意外な人も出ていて、毎回楽しいです。お勧めです。