交響詩篇エウレカセブン ORIGINAL SOUNDTRACK 2
脚本とか設定とか、使用楽曲とか、すべてひっくるめた上で、どう考えても相当マニアックなTechno音楽ファンが関係者にいるのだろう。
OP,EDは聴きやすく、BGMはハウス系のアンビエント曲で盛り上げ、クラシックで感情表現をすることが多い。
選曲に狂いは無かっただろう。
曲が作品の邪魔をすることは無かったし、逆に曲を作品の補佐ではなく主体に持ってゆこうという気概すら感じられる部分もあった。
ファン必聴の一本。
交響詩篇エウレカセブン DVD-BOX 2 <最終巻> (期間限定生産)
BOX1購入、2予約中です。この作品が大好きで、リアルタイム放送も見ておりました。DVD前から手元に欲しかったのですがBOX高すぎ!で諦めていた所この商品を知って大喜び。確かにひとまとめではありませんが、逆に2回に分けて買えるので手を出しやすい商品だと思いました。
51話ニューオーダーはありませんが、テレビ放送を見た感想…無くてもいいや(笑)使いまわし映像なのに微妙なパラレル設定。使いまわしでもエウレカ視点の50話の流れ…とかならまだ良かったのになー。とにかくエウレカ後半、ファンから支持の高い(私も泣いてしまいました…)「バレエ・メカニック」も収録の第2巻、とっても楽しみです!
交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX 1 (アンコールプレス版)
リアルで見ていましたが、まだ見てなくて気になっている方は、買って損はない一品だと思います。
ただ1080iで収録されるそうです。
http://product.bandaivisual.co.jp/web_service/shop_product_info.asp?item_no=BCXA-0145
20年ぐらい前の作品である、Zガンダムなんかは1080pで収録されるのに対し、数年前の本作が1080iで収録されるのは、何か腑に落ちなく感じます。
技術的な問題ではないと思いますが、製作側のやる気か機材か予算の問題なのか。
できれば1080pで発売して欲しいところです。
エウレカセブンAO (2) (カドカワコミックス・エース)
前巻から引き続きG級モンスター『シークレット』との決着、そして国際レスキュー隊『ゲネラシオン・ブル』社への入隊が決まる第二巻。
同じ『パイドパイパー』チームになる二人のメインヒロインと、別チーム『ゴルディロックス』が登場し紙面が華やかになる一方、(アニメでは)悪評高いトゥルースも登場しさらに面白くなってきます。
アニメを見ているとここで『面白くなってくると』という言葉に違和感を覚える人は多いと思います。
正直自分の中ではアニメ版の評価は高くありませんが、今巻から色々改変されてコミック版は非常に好評価です。
まずニルヴァーシュの戦闘シーン。
マーク1ことニルヴァーシュは前作spec2のように飛行形態がありますが、本作では一巻してボードによる戦闘を行なっています。
今頃気づきました。ちなみにアニメではエウレカとの再開時にボードを入手しています。
アニメとの差異がどうのとは言いません。
実にニルヴァーシュらしい迫力のある軌道と、ごつい外装のあるマーク1の力強さを引き出しています。
2つ目は、3つの場面に区切られたゴルディロックス編です。
入隊し同僚との出会いと衝突、救出されたゴルディロックスと落ち込むアオを慰める兄貴分、そしてアオは……。
主人公が戸惑い、落ち込み、奮起し、想いが一つにまとまっていく流れは実に熱く……アニメ版に何故この熱さを表現出来なかったのかと残念に思うくらいです。
3つ目はトゥルース。
アニメではサイコキネシスもかくやと超常能力で縦横無尽に暴れ、視聴者に謎と世界観にそぐわない違和感を与えて、決して好かれているとはいえない存在です。
アニメでは意味不明な気まぐれさでゲネラシオン・ブル本社を襲撃し多くに人間を殺害、各所でも襲撃を繰り返していましたが、本書では非常に分かりやすい立ち位置になっています。
『この世界は間違った世界なのだ』と口癖で、母エウレカを付け狙っておりゴルディロックス編終盤に空中のニルヴァーシュを襲撃し、黒い怪物としての本性を見せながらもナルを誘拐する。
トゥルース関連は冗長な部分が色々省略されており、コミック版のアオの勇敢さもあり今後の敵対が楽しみになる勢いになっています。
しかしまぁ、アニメでも思ったとおりナルの思考は読めません。
アニメ終盤で納得の行く回答があると良いのですが。
二巻終了時点でアニメ版七話が終了。
一巻、二巻を通して見ると、必要な部分をテンポ良く描けているのが分かります。
この調子だと5〜7冊で上手く纏められそうで少し安心しています。
エウレカセブンAO (1) (カドカワコミックスAエース)
10年前、沖縄に降り立った前作ヒロインのエウレカは一人の子を出産する。
その少年はの名はフカイ・アオ。
親子共々島民の迫害に耐えていたが、しかしある日母エウレカは幼いアオを置きざりにし姿をくらます。
行方不明になったエウレカから大事なブレスレットを預かっていたアオは、沖縄を襲撃してきた人類の敵シークレットと、
そして日本軍に輸送される途中の機体『マーク1(ニルヴァーシュ)』と出会う。
交響詩篇エウレカセブンの続編、エウレカセブンAOのコミカライズ作品です。
アニメとは出始めに多少の違いはありますが、大方はアニメ版に沿って描かれています。
作者は加藤雄一さんという方で、調べた所2009年の角川大賞で受賞している方で、(恐らく)今回のAOが本格的な初連載になるのではないでしょうか。
若干顔の骨格に癖がありますが、作風も前作のコミカライズを担当した片岡人生さんにも似ており、エウエカ世界の続きとして読んでいても違和感はありません。
前作では地球の外周を覆っていたスカブがレントンにより取り除かれ、人類は再び青い海の広がる世界へと戻って来ました。
そのレントン達の地球に何故現実世界と同じ名前の沖縄があるのか、自衛隊ではなく何故日本軍なのか、
エウレカだけ何故沖縄で過ごしていたのか、レントンは今どこにいるのか、
エウレカ世界に突如現れたシークレットと呼ばれるモンスターは何なのか、など本書は前作ファンなら色々気になる内容になっています。
序盤の沖縄編も、島民の身勝手さ(フィクションです)とアオやガジルの立場などが分り易く、一つ一つが丁寧に描写されています。
アニメ版と異なりアオは最初は普通の髪色だで、作中の途中でエウレカと同じ鮮やかな水色の髪に変化する事で、さらに『宇宙人(化物)の子』の立場が悪化する点は面白いと思います。
アオにも感情移入しやすくなっており、自分を迫害した島民を助ける為にニルヴァーシュでシークレットに立ち向かうシーンなど、実に少年漫画らしい少年漫画をしています。
沖縄編はまるで現実の沖縄の世相を表しているようで、若干イデオロギーを感じるかもしれませんが、
沖縄編自体は序章に過ぎず、また沖縄県民たちも今後世界の流れに揺れ動かされる愚かな群衆という立ち位置として意味があります(あくまでフィクションのお話です)。
気がかりなのは2012年8月現在、アニメ版は序盤とは大きくかけ離れた展開を見せており、果たして上手く着地できるのかが気になります。
コミカライズという事は必然的に同じ展開を描かざるを得ないので、
アニメ版の評価=コミックの評価となってしまい、低評価のアニメのコミカライズを描き続けるのは……大変だなぁと思います。
少なくともこの作者なら、コミカライズに関しては全く心配のない印象を受けますので、あとはもう何とか大元のアニメ版の方を上手いことまとめて欲しいですね。