イン・ベッド・ウィズ・マドンナ [DVD]
1990年に日本からスタートした"Blond Ambition World Tour"を追ったドキュメントですが、
ステージ裏のダンサーや、父、継母、友人、セレブとのやりとりに目が釘付になります。
ステージ・パフォーマンスも数曲収録されており、女王ここあり!
という、存在感が伝わってきます。
どこまでが、「演技」で、どこからが「本音」?。
いや、すべてMADONNAなのです!
イン・ベッド・ウィズ・マドンナ [DVD]
90年の「ブロンド・アンビション・ツアー」の舞台裏に密着したドキュメンタリーです。舞台上のパフォーマンスと舞台裏とを交互に見せていきます。当時の恋人であるウォーレン・ビューティをはじめ、たくさんの有名人が出演しています。
パフォーマンスは、日本でいえば、サザンオールスターズに近い感じ。気取った奴ら・スカシた奴らがイケスカナイという反骨精神が見て取れます。過激な猥褻表現、肉体美を強調するポージングなど、普通は男がやりそうなパフォーマンスを女のマドンナがやっているから、今観るとパフォーマンスの完成度はやっぱり低いけど、一見の価値はあると思います。
この頃のマドンナは、ドラッグでもやっているんじゃないかと思うほど常にハイテンションで、タフでパワフルで、バイタリティに溢れ、とても賢い。無謀に近い勇気があり、限界に挑戦し、タブーは一切なくどこまでも自由。しかしその反面、情緒不安定で、分別がなく1つ1つの言動がとても雑。我がままで文句も多い。言葉遣いも悪く、振る舞いも下品。我慢もしない。攻撃的で怒りっぽい。それは、観ていて不愉快になるほど。04年の「アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット」の後で観ると、このDVDの価値はだいぶ違ってくると思います。マドンナにも、こんな時代があったんだなぁと。。「アイム・ゴーイング〜」では、年齢を重ねて肉体が衰えた代わりに、子供が出来てすっかり分別のある大人になっていますから。
しかし、世話好きの姉御肌と、彼女の信念「人を政治的に目覚めさせること」は、この頃から何ら変わっていない。
ベスト・オブ・ライオネル・リッチー
LIONEL RICHIE 『The Best Collection』(2009)
日本独自の企画盤ということと、今や定着してきた感のあるSHM-CD仕様となると、これはかなり期待できると思い購入しました。
音質向上なくして新たなBest盤の存在理由はありえません。
これまでは『バック・トゥ・フロント〜グレイテスト・ヒッツ 』(1992)『ザ・デフィニティヴ・コレクション』(2003)などを中心に数種類ありましたが、サウンド的にはどれも納得出来るものとは言えませんでした。
当初の私の目的は tr.5「Dancing on The Ceiling」、tr.17「Love Will Conquer All」でした。その目的はやはりリマスタリング処理がなされてるかどうかです。
聴いてみた結果、表記はないものの期待に応えてくれた素晴らしい音質でした。前述のBest盤と比較してみても歴然と違います。
さすが日本企画!
ただ、選曲面で気付いた点ですが、1CDとコンパクトにまとめあげた選曲であるため、90年代から05年あたりまでの約15年間の間がバッサリと切捨てられてしまっていて、LIONEL RICHIE の長い歴史を綴る編集盤として捉えるには少々物足りないかもしれないですね。
う〜む、Best盤の一長一短がまた面白い…(苦笑)
Tuskegee
70〜80年代の自信の大ヒット曲をカントリーアレンジでセルフカバー、各曲にケニー・ロジャース、
ウィリー・ネルソン、シャニア・トゥエインなどのカントリー界のスーパースター達をフィーチャー
したこのアルバム、ソウル、カントリーのクロスジャンルにアピールできる見事な企画盤であり、
期待通りの大ヒットとなっているようだ。
実を言うとこれが僕の初ライオネル・リッチーである。
彼の全盛期には1枚もアルバムを買わなかった。
好きな曲も何曲かあったのだけれどなんというかソウル特有の湿ったコテコテ感がどうも苦手だったのだ。
このアルバムはおそらく意識してそういう感覚を払拭するように作られている。
お気楽なフィドルはふんだんに入っているし全体的に軽めでアップテンポだ。
コテコテの代名詞みたいな[Hello]ですらライトなロック・バラードみたいになっていてしつこくない。
そう、とても聴きやすいのだ。
熱心なファンにとっては複雑だろうが、いままで彼を敬遠していた人にはうってつけのアルバムであり、
それもヒットの一因だろう。
この企画、ライオネル・リッチー自身にも第2弾はありそうだし、
ダイアナ・ロスあたりで後追い企画が出そうな気もしますね。
イン・ベッド・ウィズ・マドンナ [DVD]
マドンナって、つくづく天才だと思います。他の歌手がやらないことを、次々と先駆者的にやってきた。。。人を楽しませ、人をびっくりさせ、ときにはお上品な紳士・淑女を怒らせることにかけては、彼女の上を行く人はいないと思います。
「私は自分が最高の歌手でも、最高のダンサーでもないことを知っている」というセリフが出てきますが(英語で言ってたので、聞き違えてたらごめんなさい)」、この人は自分の限界を知っている頭のよい人だな、と思いました。
それにしても、彼女、下品だね。彼女のファンである僕でも、ちょっとそこまでやらなくても、って思うシーンが一杯。劇中の彼女自身の言葉によれば、それはhumanity(人間性、人間らしさ)を表現しているそうですが、そう考えれば、納得?