世界の「独裁国家」がよくわかる本 (PHP文庫)
前世紀〜今世紀の"独裁国家"を概観します(全54カ国)。いろんなケースが挙げられています。(カリスマでないと統治出来なかった例(旧ユーゴスラビア)や、緩やかに立憲君主制に導いた例(ブータン)など) 数頁程度の解説なので"ほんのサワリ"だけではありますが、おおむね面白く読めました。(個人的には、ひとつ"大国"が抜けている印象を受けますが… 現時点(2010)で大統領より首相の方が実質的にパワーがありそうな"あの国"が…) あまり馴染みのない地方、特に中央アジア〜西アジア〜アフリカ〜中南米の国々の"ミニ歴史"を垣間見た気分になれただけでも良かったです。(冷戦構造に運命を左右された"独裁国家"など) "ポスト冷戦"下でも、大国の思惑で 独裁国家が生き長らえたり、消滅したりするんでしょうねぇ…(→「アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々」「カラシニコフ I」「カラシニコフ II」など 他書をご参照)