Jam Films S [DVD]
前作監督の指名を受けて
若手監督がメガホンを取った短編集。
そんな成り立ちもあって
観る前に何となく期待が持てる魅力的なパッケージです。
何故なら
掛け値無しにそれぞれの監督が全力を込めたであろうことが
容易に想像出来るからで。
7本の短編。
もちろん
ストライクの作品もあれば
大暴投
パスボールも含まれています。
きっと観る人間によって好き好みもあるので
一本のDVD全体を評価することは難しい。
個人的な単純な満足感は☆3つくらいかなあと。
あれこれ抜きにして。
ベストは
「すべり台」
テンポが良く、笑えて、
ジュブナイルな感情を引き出してくれる。
落ちも素敵。
石原さとみが当時17歳だそうで
小学生を演じても違和感無し。
あとは
綾瀬はるかのワンピース姿と小西真奈美のバスタオル姿。
ゴールデン☆ベスト 石川セリ シングルス・アンド・モア
携帯電話で音楽が聞けるようになり、娘に最近の女性シンガーの曲を入れてもらったが、どうも心に響く曲が無いのです。そんな時脳裏に浮かんだのが、「石川セリ」でした。「お砂糖はふたつだったでしょう、あなたの好み忘れないわ〜」泣けてきます・・・
翼 武満徹ポップ・ソングス
私は脳天気なので、「死んだ男の残したものは」が反戦運動などで歌われた歌であることを知らなかった。武満さんがお亡くなりになったとき、いろいろな番組がとりあげたけれど、そこで私はこの曲を知った。石川セリさんの、まさにこのCDの歌(アレンジ)。iPodに入れようと誓いながらほとんど一枚ごとに訂正に時間がかかるので入れていない武満徹全集にもこの曲は確かあり、男声合唱か混声合唱だったが、それはただ「暗い」だけで、私には同じ曲だとは思えなかった程。私は石川セリさんの歌声と、ポップのアレンジで、かつしっかりしたアレンジであるこの曲一曲のためだけにこのCDを買ったことを後悔していない。歌詞の重さを、合唱より、ポップスの方がずどんと重く伝えてくる。声も、曲も、歌詞も、アレンジも、全部そろって素晴らしいというものはなかなかないから、このCDの音楽体験は、私には特別な体験。武満さんの音楽に関する考え方の自在さ、感性の自由さゆえの、ちょっとした奇跡的な作品のような気がする。
最後の恋、初めての恋 [DVD]
つらい過去を背負った男が新しい恋に出会う、でも彼女には時間がなかった・・・。こう書くと何だまた難病悲恋ものかと思ってしまいがちですが、この映画はちょっと違うという印象でした。
ストーリー自体は特に目新しくもなく、展開もありきたりといえばそうなのですが、運命を受け入れる姉といきいきと未来に向けてかけていく妹の対比や、周囲の暖かい人たち、上海の街のさまざまな顔などがうまく描かれていて、主人公が生きる力を取り戻していくことに共感できます。
映像的にも、最初の上海の街の手振れて色あせたような感じなど主人公の心象風景として良く表現されてたと思うし、食事のシーンなど光が効果的に使われて暖かい雰囲気が良く出てました。
お涙頂戴の演出ではないけれど、やはり写真のシーンでは思わず涙が出ちゃいました。渡部さんはホントこういう顔は上手い。シュー・ジンレイさんも静かで暖かい表情が良かったです。
ラストシーンは明日を感じさせる映像と、小田和正さんの歌が素晴らしくて心打たれるものがありました。
「永遠」という言葉の意味を考えてみたくなる、派手ではないが心にしみる映画だと思います。