ライヴ・フロム・ザ・リヴィング・ルーム
Mr.Bigの感動的な復帰作品「What If」が非常に充実した作品で良かったので、今作はどういう仕上がりになるのか楽しみにしていました。
まず聴いてみた結果は想像以上に満足。新譜が気に入った人達にとってまず買って損はしない出来だと思う。
元々原曲に関わらずアコースティック・アレンジになろうが素晴らしいライブで定評あるロック・バンドなので、迫力ある企画盤でしょう。
ただね、やっぱりちょっと収録時間が短いのが残念ではあるから、もう少し曲数があればさらに良かったと思う。
素晴らしい一流ミュージシャン軍団の良き手本と見習うべきライブ音源に心から拍手と賞賛を送ります。
Mr.Big最高!!
直伝!ロック・グルーヴ・ドラミング [DVD]
日本で人気のあったMR.BIG(解散しましたが)のドラマー、パット・トーピーが教えるドラミング・テクニックです。
内容のほうは、ドラマーだけではなく、MR.BIGファンにもお勧めしたいものです。
テクニックでは、彼のオリジナルティを前面に出したもの(これが楽しいです!)で、本人の説明もわかり良く、カメラアングルもわかりやすく、何をどうやっているのか研究しやすいです。
その他に本人のインタビューで、メンタル的なことや自分がどうやってここまで来たのかとか、ライブでのドラムソロも収録。おまけに自宅の練習スタジオで、コレクションのスネアを披露しています。
バック・トゥ・武道館(BACK TO BUDOKAN) [Blu-ray]
フルハイビジョンでTVを見慣れてくると映像の質が気になりますが、ブルーレイなら画質も満足です。
大きなスピーカーをつなげて、思い切りラウドに再生すると、武道館に行けなくてもショウの熱気が伝わってきます。
それに、ブルーレイならディスクは1枚!盛り上がってる途中でディスクを換える必要もなし!
このライブの見所は沢山ありますが、何と言っても、オリジナル・メンバーで13年ぶりに再結成したMR. BIGが彼らのキャリアの頂点の1つの象徴であった武道館公演を再びやってくれたところにあります。
長年待ちつづけたファンの熱気、MR. BIGとしてそれに応えることができる彼らの喜びが映像と音から伝わります。エリックが本当に嬉しそうに "We're Back!"と言った表情、ステージに映し出される懐かしいバンドのスナップ写真に気づいてギターを弾きながらステージ上を見上げるポールの表情なんて見ているとこっちも感慨深い。
彼らの代表曲の数々をライブならではの演奏で見て聞けて、時を経ても艶のあるエリックのボーカルはバンドと歌うことでパワフルになっていくので、やっぱりMR. BIGはライブ・バンドだと再認識します。
MR. BIGとして久しぶりのギターソロをガンガンに披露してくれるポールのダブルネックギター、そこに登場するビリーのダブルネックベース(!)で繰り広げられる掛け合い、エリックとパットも参加してのダブル・ヒューマンカポも楽しめる。
ビリー、ポール、パットの完璧なアカペラコーラスで始まる"It's for you"からヘビィなアレンジがカッコイイ"Mars"は全員が歌えて、演奏技術の高いこのバンドならではのライブ限定のお楽しみ。
ライブでのお楽しみと言えば、楽器交換お楽しみタイムの"Smoke on the water"で嬉々としてドラムをたたくポール(本当に楽しそう!)やビリー&パットのボーカルも楽しめる。
MR. BIGのライブを記録した映像として最高の1枚だと思う。Must Have!
2011年の震災直後に日本への熱い想いを旨に来日してくれた、彼らのAround The World Tourの映像も楽しみで仕方ないです。もちろんブルーレイで楽しむつもり。お願いだからブルーレイだけ発売を遅らせたりしないでくださいませ。
インフルエンセス・アンド・コネクションズ~MR.BIG トリビュート スペシャル・エディション
B.Sheehan, P.TorpeyプロジェクトでR.Kotzenも参加のこのアルバム。
MR.BIGはP.Rodgersが歌ぃ、コロブルとダディブラはJ.L.Turnerが
歌ってぃます。まさかとは思いましたが、ダディブラは完璧に、
Highway Starのイントロに変わっていたのでウケました(笑)
Price You Gotta PayはG.Hughes。M.Friedman、S.Lukather、Yngwieもギター参加。
Keaun Reevesも参加してぃてShineのベースを弾ぃます。
そぅ言った豪華なメンバーですが、やはりP.Gilbertが参加してぃなくて残念です。
Mr.BIGは、やはり「E.Martinの声」が重要なファクタだと思ってぃるもので…。
しかし、私的に嬉しかったのはWild WorldをBadenglishのJohn Waiteが歌ってるのと、
Just Take My HeartをStarshipのMickey Thomasが歌ってるコトです。
J.WaiteのWild WorldはWhen See You Smileの様なカンジで聞いていて気持ちeeです。
M.ThomasのJust Take My Heartは、少しハスキーなところがカッコeeです。
ホワット・イフ・・・(初回限定盤)(DVD付)
もしも、もしも、もしも、もしも・・・
感想
ROCKがROCKでROCKにROCKなんだよ。
BIGがBIGでBIGにBIGなんだ。
うわぁ、自分でも何を言ってるのか分かりません。
でも、本作を聞いてくれればこの感覚が共有できるはず。
思い出のバンドではなくて今を生きるバンドとして
復活してくれたことが本当に嬉しいです。
ドリルソングだったり、TO BE WITH YOUだったり60'sだったり
もちろんそういう選択肢もあって、
それを行えば一定のセールスが出るであろうことが分かっていて
それでも、安易な自己模倣を良しとしなかったその姿勢、
その姿勢こそが新生MR.BIGのROCKの証。
楽曲を聴いての感想は
ハイテク無茶苦茶なROCK衝動、ただし、節度をもって。
聴き手を置いてけぼりにしないそのメロディセンス、
楽曲の良さ、ハーモニーの良さはMR.BIGならでは。
昔からのファン、このアルバムで彼らを知る人であっても
その大半をシビレさせるイカした作品だと思います。
気になる楽曲紹介
1.Undertow
テンポの速さ=疾走感でないことを如実に証明してくれるナンバー。
もがき苦しんで切羽詰まる、
その焦燥感がサウンドに上手く表れています。
暗闇の煌めきが感じられる曲。
ポールの音色が昔に比べてよりエモ―ショナルになった気がします。
あえて、ハイテンポビュンビュン系の楽曲を
OPに持ってこなかったことに彼らの覚悟がうかがえます。
2.American Beauty
ハイテンポビュンビュン系ならこちら。
タイプとしてはジャジ―でブルドッグに近しい印象。
各パートが壮絶にぼこ殴り合っていてます。
でも表情は笑顔でみたいな感じ。
3.Stranger In My Life
エリックのソロの世界観に近い雰囲気を持つ曲。
非常にパーソナルなことなのかもしれませんが
ある種の普遍性がある佳曲です。
8.All The Way Up
話は飛びますがMAROON5のアダム・レヴィーンが
「悲惨なことほど明るいタッチで描くんだ」
と言うようなことを語ってましたが、
ポップにして初めて表に出せることは確かにあるはずです。
明るさ、秀逸なハーモニー、その底にあるものを噛みしめる、
そんな美しい曲です。
10.Aroud The World
バカテクなのにメロディが非常にポップ。
こちらは楽しいことを心底楽しく笑った曲。
タイトル通り、光に負けない速度で世界を
ビュンビュン飛び回ってるイメージが頭に浮かびます。
でも、この曲を聞いたとき私は泣いてしまいました。
たぶん、新生MR.BIGだからこそ聴けた曲です。
聴いてからの一言
無数の可能性の中から今作が生まれたことに本当に感謝