真・異種格闘大戦(10) (アクションコミックス)
ついに・・・最強の動物を決めるトーナメントが終わった。「真・異種格闘大戦」完結の10巻。
9,10と2冊にわたってライオンとシマウマの死闘が繰り広げられる。
ほんとに文字通りの死闘。
片目飛び出て内臓引きずりながらもあきらめないチェ・ゼブラには感動すら覚えるほど。
この2頭の戦いは「あしたのジョー」のホセ・メンドーサ戦のオマージュが随所に見られるのでぜひそれも確認してみてください。
漫画ファン、格闘ファン必読作品かと思われます。
こうなったら相原先生には続編として「地上最強の昆虫は誰だ」として昆虫格闘漫画も描いてほしい!!
文化人類ぎゃぐ (双葉文庫―名作シリーズ)
当時は笑いすぎて腹筋が痛くなり1日で読み切れず
2日目にしてようやく読破しました。
当時中学生と言うこともあり、時代背景も違うので
1980年代を知っている人には笑えるかもしれません。
作者が北海道出身なので寒い地方の方も笑えるかもしれません。
サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS)
正式名:サルでも描けるまんが教室。
ユーモア満載でマンガを縦横斜め、あらゆる角度から分析し尽くす。
連載当時からその予感はあったが、こうして立派な愛憎版が出るまでに増刷され続けていることが、本書の歴史的価値を証明。
80年代後半、踊り場を迎えていたマンガ界の閉塞感が本書を生み出したのだろうが、今や日本のあらゆる娯楽・芸術のジャンルの中でも際立った洗練と成熟を勝ちえ、ますます隆盛を誇る斯界の発展に大きく寄与したとすれば、作者達も本望だろう。
消費されるだけで終わらない、賞賛されるべきモノ作りである。
真・異種格闘大戦(9) (アクションコミックス)
遂に決勝戦を迎えた真の最強生物を決める動物に因る動物の為の大会「AFC」。
本命百獣の王ライオン「キング・オブ・キングス」と共に意外にも決勝戦にコマを進めてきたのは食物連鎖から一族の解放を目指すシマウマ「チュ・ゼブラ」であった…。
どこか少年誌的な雰囲気が漂う絵に動物・格闘界の蘊蓄を随所に塗す衒学的ギャグ漫画スタイルに熱血格闘物を組み合わせたメタな漫画です。
全巻通して描かれる格闘シーンはかなり本格的で、登場する動物達も可愛いデフォルメながら骨格・肉体描写は的確です。
そしてどの動物にも見せ場が有り、読む内に笑いながら手に汗握り、為になると同時に感動すると言う本当に面白い漫画です。
少年ジャンプの対戦漫画や他の格闘技漫画以上に白土三平氏の忍者・動物漫画の影響を強く感じさせます。
相原氏の少々クセの有る個性(ワザと滑るギャグのフェイクの中に本当に面白い話が隠れている)がお好きなら文句なく楽しめる漫画です。
次が最終巻になりそうですが早く続きが読みたい作品です。
サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 下巻 (BIG SPIRITS COMICS)
作者二人の仮想漫画「とんち番長」が、見事に終わったと思いきや編集にむりやり続けさせられ、どんどん常軌を逸してゆくさまが笑える。さんざん悩んで「言霊」に頼るようになり、ついには打ち切り。そこで出る「巨人の星」打ち切り4パターンが、個人的には本書で最も面白い。そして苦肉の策としてこの「サルまん」を描き出すという展開。ついにはホームレスとなるが、ふたたび漫画への野望を決意して大波を呼びおこすラストはなかなか力強いものである。
笑いの基本として、唐突な場面転換(一種の蘊蓄)というのがあるが、本書はそれが実に豊富で、ギャグを連発してくれる根本的な面白さがある。