コミックいわて
一番面白かったのはバンカラを題材にした漫画。
高校はバンカラの流れを持つ応援団がある所だったので
あの応援歌を死ぬほど歌わせられていた日々を思い出しました。
今思えばかなり良い思い出です。
それと、吉田戦車さんが自分を縄文顔、奥様を弥生顔との表現にも
笑いました。
第2弾が出ればまた購入しようと思います。
預言者ピッピ (1)
パパと踊ろうの地下沢中也先生が、なにやら毛色の違ったものをかいとるな…!と、おそるおそる読んでみたらば、それは予想に反してとんでもなくディープな世界でした。
地下沢先生のことだから、きっとシリアスな話にしてもギャグ基調なんだろうとなめてかかっていたのですが大間違いでした。超本格SF。しかもすんごくシリアスで、いい意味で裏切られました。
内容については、すでに他の方が書かれているので自分なりにすごいと思ったポイントのみ。
まず話がわかりやすい。
最初は地震予知からはじまって、次に難病克服、学問の統合、果ては人間の進化の行程!なんてものにまで発展するのですが、字で書いたら何か難しそう!と思われますが、地下沢先生のあのポップでかわいらしい絵柄と、会話を読みながら自然と状況を飲み込めるコマのテンポなどで、その道のりはとてもわかりやすく、かつ感情移入しやすいドラマティックな展開になっております。
思えば、誰もが気軽に読めるギャグマンガを描いてからこそ、この親しみやすさ、入りやすさがあったんじゃないかなと思います。
次に話の密度。これが1巻だというのにやたらと濃い。しかもその濃度は話が進むにつれてあがっていくんだからこれはもう続きが気になってしょうがない。第1話である意味完成されています。
年間誌だからこその濃度なんですかね、隙がない。
なので、大変読み応えのあるとてもよいSF漫画だと思います。
ピッピが子供の姿というのがアンバランスでまたいいです。
こんなあどけない子どもの口から、世界の行く末を語られる人類の恐怖。
その人類が自らつくったパンドラの箱ともいえるピッピ。
2巻は結構何年もかからない(多分!?)ようなので、今か今かと首を長くして続きを待っていようと思います。
預言者ピッピ(2)
ここまで密度の濃い漫画は他になかなかないと思います。
でも、6話が2002年で、7話が2003年で、8話が2011年……。
謎だらけのまま終わったので次が気になりますが、
3巻が読めるのはいつになるのか。
帯に「奇跡の続刊」とありますが、
奇跡で終わらさないで欲しい。