Sweet Baby James
しとしとと雨が降りつづける、このアルバムはそんな休日によく聞いています。すべての音楽が繊細で、彼の音楽性の広さも伺えます。
70年代の一連のシンガーソングライターの作品群のなかでも最高の1枚だと思います。
ベスト・オブ・ジェイムス・テイラー (ワーナー・スーパー・ベスト40)
廃盤になっていた、レーベルの垣根を越えた2003年デジタル・リマスター盤の廉価再発。安くなっても、歌詞・対訳は完備。
キャロル・キングとの来日公演に向けて絶好のタイミングでのリリースですね。
70年代のシンガー/ソングライター・ブームの中心人物なので、スウィート・ベイビー・ジェイムスとともに、ぜひとも聴いていただきたいです。オーガニックでアコースティックな演奏が心地よいです。
気に入ったら、同じシリーズなら、ヴェリー・ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン (ワーナー・スーパー・ベスト40)を聴くのも、いいです。
ジャイアンツ [DVD]
本作品を10年振りに観たが独身であった当時とは異なった印象を受けた。
独身時代に観た時は貧乏な若者が石油を掘り当てるダイナミズムのみに目を奪われたが、結婚し子供を抱える身で改めて観るとさらに非常に多くの示唆に富んだ作品であるということに気が付いた。
本作品は、大牧場で働く若者(ジェームスディーン)が地主の遺言で僅かな土地を譲り受け、そこで大志を抱き石油を掘り当てるといったサクセスストーリーを中心に話が展開するが、その後大金を持った若者は牧場主の奥さん(エリザベステイラー)に恋心を抱きつつもどうにもならないやるせなさや、お金の使い方を知らないためか、酒に溺れ破滅。
牧場主は先祖代々続いた牧場経営を子供に託そうとするが、子供達は親の意に反してそれぞれの道を歩む。また、長男が有色人種と結婚しひどい差別を受ける、等々非常に見応えがある名作。
Mud Slide Slim And The Blue Horizon
心配事や嫌な事があっても、James Taylorの曲を聴くと和みますね。どの曲もそれぞれ好きなのですが、いくつか特にお気に入りの曲について書きたいと思います。
Carole Kingの曲をカバーしてNo. 1ヒットとなった"You've Got a Friend"はいつ聴いても泣き崩れそうになります。なんて美しい曲なのでしょう。元気の無い友達に、この歌詞を書いたカードを送ったことがあるのですが、本当に喜ばれました。カラオケでもいつも歌うのですが、Jamieはとても淡々と歌っていて簡単そうに聞こえるけど実は!すごく難しいのだった。
そして"Places in My Past"!美しい!!!過ぎ去った昔を懐かしんで優しく歌うJamieに涙!
"Hey Mister..."では"Fire and Rain"のヒットにより一躍時代の寵児となった彼の心情を歌っています。お金を入れてくれればいつでも悲しい歌を歌いますよ、とジュークボックスから自分の意思とは関係なしに鳴り響く自分の歌のことを歌っています。彼は自分の楽しみのために始めた音楽なのに、こんな風になるとは思っていなかった、と今の成功を語っていたので、戸惑いも少なからずあったのでしょう。
"You Can Close Your Eyes"は当時の恋人だったJoni Mitchellのために作った曲だそうです。彼女はこのアルバムの何曲かにコーラスで参加しています("You've Got a Friend"にも)。もう悲しいbluesは歌えないよ、と恋する幸せな気持ちを控えめに表現しています。ピックを使わずに弾いているギターの音色がとても優しい。
"Long Ago and Far Away"もとても美しく彼の曲の中でもとっても好きなお気に入りの曲です。確かシングル・カットされたはずです。この曲もJoniが参加しています。二人の声はとてもよく合っています。
前作の"Sweet Baby James"のジャケットの写真と比べると、このアルバムのジャケットの幸せそうな照れくさそうな笑顔は印象的です。そのまま彼の精神状態を表しているように思うのです。以後、アルバムごとにどんどんたくましく、幸せになっていく彼を見るのはファンとしてとても嬉しいことです。私がファンになったのはこのアルバムの遥か後、"Dad Loves His Work"なのですが!
ジャイアンツ [DVD]
当然のことながら、この映画の公開リアル・タイムは知りません★
私が初めてこの映画を見たのが、70年代、TV放送でのことで、子供ながらにも、
「いい映画だなあ」と思ったものです「笑」。
その後、何回かのTV放送があり、歳を重ねて見るたびに、この映画の奥深さ!が見えてきて・・・
「男女の愛」「夫婦愛」「親子愛」「憧れの愛」「人間愛」☆
人生においての、さまざまな「愛」というものを基調にしての、不屈の名作♪
これほどまでの映画が56年の製作とは思われないほどです!
21世紀現在を持っても、色あせない創りで、十年、いや、数十年に一本と言っても、
過言ではないと思います★ジェームス・ディーンの遺作でもあり、そのジミーにしても、
エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、そして初々しいデニス・ホッパー・・・
もちろん、ジョージ・スティーブンス監督をはじめとするスタッフにおいても、
文句なしの「代表作」と言えるのではないでしょうか?!
ラスト・シーンも実に印象深いものでした♪
是非、見ておきたい「名作」です☆
DVDもまた、御求め安い価格で、再販していただきたいです・・・★