SF(SAMURAI FICTION) [VHS]
刀番として雇われた浪人上がりの風祭蘭之介が、将軍家の宝刀を奪って逃亡!長島藩の家老の息子、犬飼平四郎は風祭を追うが、剣の腕の差は歴然、あっけなく傷を負ってしまう。そんな平四郎の前に現れたのは、中年浪人・溝口半兵衛だった。・・・
血気盛んな若侍の成長を描いているが、豪華なキャスト陣に加えて音楽を担当した布袋寅泰のBGMが利いています。侍の話にポップスを起用するとは!また、悪役に挑戦している布袋さんが実に恐ろしいです。風間杜夫さんや吹越満さんはもちろん、ちょっとおとぼけな忍者の谷啓さんや、姐御な夏木マリさんなど、個性豊かな登場人物たちも魅力的。「こんなスタイリッシュな時代劇っていいなぁ」と、つくづく思いました。
古事記 (岩波文庫)
読んでみるといろいろと違う『古事記』と『日本書紀』。僕の場合、読み比べて「ちがう」と思ったのは漢字の用法でした。たとえば神名・人名にみえる「ヒコ」の語。『古事記』では「日子」「比古」「彦」など様々ですが、『日本書紀』ではすべて「彦」で統一されている。『日本書紀』では整然と整理されているのに対し、『古事記』は未整理で雑然としている、という印象なのです。しかし、その分『古事記』は『日本書紀』にはない古さを感じることが出来る、といえます。そういう意味で、むろん神話も好きですが、天皇の時代を読むのも好きです。ぜひ『古事記』の持つ古さを感じてみてください。原文、解説、歌謡全句索引つき。
珠洲ノ宮 〜Ar tonelicoIII hymmnos concert side. 紅〜
まず、全体としての感じでいえば、「EXEC_CUTYPUMP/.」「EXEC_Z/.」以外の曲は従来のタイプの曲を正当進化させ、先述の二曲についてはかなり挑戦したなという印象です。この二曲、私は悪くはないかと思いますが、意見の割れるところだと思います。PVを見た方は、ほぼPV通りと捉えてもらって構わないと思います(CUTYPUMPはあうさんそのもの。Zの方はちょっとテクノっぽい雰囲気がありますかね。Zについては敢えてヒュムノスらしくなく作ったそうですので、そのあたりはゲームを見てご自身で確認してください)。
また、予想はしていましたが、アーティスト一人頭の曲が少なすぎるので、どうしてもアーティストの魅力を引き出しきれていないと見受ける部分もあります。一つ一つの曲は魅力的なのですが、やはり一曲では表現出来ることに限界がありますから、もう少し、このアーティストのいろんな部分をヒュムノスで見てみたかったな、という点ではやや残念です。
ですが。曲のレベルは確実に前作、前々作以上のものを見せてくれていると思います。アーティストが横に広がったことにより、確実に全体としての表現の幅は広がっており、全体を通して聴く楽しみも増したように感じます。マンネリ感の打破、という意味では問題なく成功していると思います。
ただもし次回作があるというようなことがあれば、もう少し一人あたりの曲を増やして欲しいかな、という感じですね。全体の曲数は大して変動していないのですが、どうしても密度が減った印象は拭えません。せめて一人二曲。あってもいいのではないかなと思いました。