萩原健一の世界
「アフリカの光」のサントラは、おそらくここでしか聞けないレアな音源であろう。ストリングスとのアンサンブルで奏でる井上尭之スペシャルバンドの「酒と泪と男と女」は壮大なイメージを醸し出してくれる。バンド音源の陰の部分を聞く事ができる貴重なアルバムだ。
「前略おふくろ様」オリジナル・サウンドトラック
原作・脚本/倉本聰
音楽/井上堯之
出演/萩原健一、梅宮辰夫、桃井かおり、坂口凉子、北林谷栄、丘みつ子、田中絹代他
収録曲
(1)メインタイトル
(2)三郎のテーマ
(3)木場のテーマ
(4)新タイトル
(5)平吉のテーマ
(6)三郎のテーマM3
(7)コミック
(8)新タイトルM2
(9)メインタイトルM2
(10)秀次のテーマ
(11)海のテーマ
(12)ミツ子のテーマ
(13)かすみのテーマ
(14)秀次のテーマM2
(15)メインタイトルM3
1991年ポリドール、POCH−1108
前略おふくろ様 Vol.1 [Blu-ray]
料亭で働く主人公のサブの誠実で真っ直ぐ それでいて恥ずかしがりや的な人柄に好感がもてる。サブを取り巻く人間関係に温かさのあふれるドラマだと思う。映像や音声の質も良い。
前略おふくろ様II DVD-BOX
1作目とは、また違った雰囲気で物語は淡々と進んでいきます。
月日が経てば自分も周囲もどんどん変化していくんだと再認識させて
くれるドラマです。一生懸命生き、一生懸命成長しようとするサブちゃんに見る者は必ず心打たれ、共感するでしょう。某TVでショーケンが
このドラマの事を語ったのを見ましたが、現在和食で名が通っている料理人は大抵このドラマを見て板前を志したそうです。驚きました。確かに板場のシーンは凄い迫力で私も幼い頃板前になりたいと思った事を思い出しました。
ザ・テーマ~日本テレビドラマ主歌集70年代
1の「さよならをするために」から、15の「ロンリーマン」まで、ハズレなし!「僕にまかせてください」のような隠れた名曲が収められているのもうれしい。
個人的には「前略おふくろ様」のテーマソングが懐かしくて涙もの。70年代のテレビドラマの充実ぶりを示す音楽であり、なにより「前略おふくろ様」のようなドラマが現在見られないことが確認できて腹立たしい。
全体的には80年代以降には消えていった「大人な感じ」を堪能できる。特に「大都会」パート1のテーマソングにそれが如実にあらわれている。鈴木茂の「バンドワゴン」みたいにかっこいい。大野雄二による「大都会」パート2のテーマソングと、聞き比べると、山下毅雄の「ルパン3世」と大野雄二の「ルパン3世」のテーマソングの違いに対応しているのがわかる。1977年あたりで音楽の質感は明らかに変わった。
柳ジョージの「祭ばやしがきこえる」の渋さはまぎれもなく、70年代のものであるし、SHOGUNの粋な大人のセンスも、80年代には傍流に追いやられていた。「さよならをするために」「冬物語」といった曲は、70年代前半の歌謡曲のクオリティーの高さを証明している。
もう少し欲を言えば、「いろはのい」のテーマソングと「俺たちの朝」のテーマソング(松崎しげるが歌っていた)が収録されていれば、なおさら良し!であった。