ヘン (GHIBLI COMICS SPECIAL)
本書は、『ののちゃん』などで知られるいしいひさいちさんと、
富山県主催「シンキロー文学賞」作家、広岡達三さんの共著です。
2部構成をとっており、前半は、広岡さんの随筆といしいさんの4コマ漫画。
男女間の友情に想いを巡らせ
「道化」がいなくなった、最近の選挙に寂しさを感じ
女子高生から挨拶をされて、ちょっとドキマキする―と、
偏屈ながらも、どこか憎めない著者の姿が伝わります。
後半は、広岡先生のお手伝いさんによる書評と書評4コママンガ。
湊かなえさん、宮ノ川顕さん、乾ルカさんなど、今話題の作家から、
堺雅人さんや「いつもここから」の山田一成さんのエッセイに至るまで
幅広いジャンルの、しかも、とても興味深そうな本が紹介されています。
公園で人間観察にふける広岡先生とお手伝いさんの様子(『叫びとささやき』)
田中慎弥さん『図書準備室』、宮田珠己さん『なみのひと なみのいとなみ』の紹介など、
興味深いエピソード、書評ばかりなのですが
とりわけ印象深かったのは大西暢夫さん『水になった村』の紹介です。
エッセイ、書評、4コママンガと一冊で3冊分楽しめる本書
著者のファンはもちろん、
いしいさんの作品を読んだことがない方や
面白い本を探している方には、強くオススメしたい著作です。
ホーホケキョ となりの山田くん [VHS]
平凡な家庭に住む、のんきだけれど暖かでほのぼのとした家族愛を描いた作品、現代でいうと、けらえいこ先生の作品(あたしんち)といった感じでしょうか、そんな平凡な家族こそが素晴らしい、そんな平凡な家庭を守る為に父は今日も働きます、母も家族を守ります、平凡こそが素晴らしい、そんな家族へ応援歌を送りましょう、原作者に意図が明確で素晴らしい作品ですね。
ののちゃん 7―いしいひさいち全集 (GHIBLI COMICS SPECIAL)
朝日新聞に連載されている4コマ「ののちゃん」の2008年4月から2009年11月までの掲載作品を集めたものです。
いつもながらのマイペースぶりですが、今回読んで気がついたのは、意外とあたらしい登場人物が出てきていること。野球部のシマダッス、柴島、キクチ食堂のロカちゃんなどがこの巻で(たぶん)初登場しています。それでもキャラクターがインフレにならないのは、ほどよく忘れているからなのでしょうか。
難解なオチがちょくちょくありますが、これもいしい先生の作品だとよくあることです。
新聞の連載の方は、先生が体調を崩してしばらくストップしていました。先日から再開しましたが、8巻が出るのは少し先かも知れません。お身体に気をつけて、ずっと描き続けていただきたいです。
がんばれ!!タブチくん!! トリプルヘッダーBOX(3枚組) [DVD]
アニメータ小林治といえば、通はBECKの人よりコチラ。新ド根性ガエルもありますが、小林治の本領が発揮されてるのは断然こっち。
「ああツッパリ人生」で、ヒロオカが一度すすったうどんをなぜか口から出して確認し、もう一度食べるシーンは、子どもの頃真似して親に殴られた思い出が。
この微妙なゆるさは最近のアニメにはない味、子どものプレゼントに是非オススメします。