ケースブック知的財産法 (弘文堂ケースブックシリーズ)
新司法試験の論文科目で「知的財産法」を選択される方には,まさに必修のテキストといった感じですが,私は弁理士試験の受験用に本書を使っています。特許法や著作権法に関する有名な判例を題材とし,基礎から応用的な設問まで用意されているので,論文試験の勉学にとても役に立つと思います。
著作権ビジネスの理論と実践 (早稲田大学ロースクール著作権法特殊講義)
ロースクールの双方向性ある講義をテープリライト(したような)内容です。
ほとんどの単元で、講義で配布されたと思われるレジュメも載っています。
話し言葉で議論されていますので、分かりやすさもこの上ありません。
ロースクールに行きたくなりました!
FREEDOM
まだどことなくあどけなさが残る作品です。今ほど声に伸びはないですが、綺麗にしっかり唄っていて、個人的に大好きです。あなたのキスを数えましょうのバージョン違いやfairlylandも入っていて、ファンならコレクションしておきたい一枚でしょう。結構聴きやすいのので、小柳の初心者向きにもいいかも。
本陣殺人事件 [DVD]
横溝作品の映像化というと角川映画の「犬神家の一族」に代表されるような豪華で派手な作品をイメージしがちですが、この作品は全く別物と考えてください。
起きる事件はたったの1件ながら、地方の旧家の呪縛、陰険さやエゴといった人間の負の感情、ちょっと耽美的で古典のような怪奇趣味(惨劇の前後の琴の音、子猫の墓、薄弱な鈴子の存在がその典型)が程よくミックスされた原作を忠実に再現した傑作です。
全般的にはドキュメンタリータッチの淡々とした映像なのですが、金田一の推理シーンや事件回想シーンに見られる過去と現在の時間軸が妖しく交錯する構成や原作の世界感を表現している大林信彦の音楽等から、本作は力量のあるスタッフが丹念に作りこんだものであることがうかがえます。
冒頭とラストの鈴子の野辺送りのシーンははかなく哀しいものなのですが、事件の回想が終わり鈴子の別れの笑顔が琴の音とともに遺影に投影されるラストはなぜかゾッとします。
谷崎潤一郎「痴人の愛」より ナオミ [DVD]
この映画(以下『ナオミ』と記述)を思い出す時、かつて大映で製作された『痴人の愛 』を思い出す。こちらは有名女優Kを主役に新劇の重鎮UやMを配したそれなりの作品である。その他にも有名女優を起用した『痴人の愛 』が何本かある。しかしながら『ナオミ』はそれら前述の作品にはない一種独特のムードがあり勝るとも劣らない忘れがたい作品である。それは水原ゆう紀という女優の持つ実存感が作り上げているのだろう。現在水原ゆう紀の活動は不明だが心に残る女優である。