籠女の邑(1) (シリウスコミックス)
まるでジャパニーズホラー映画の様な2作品『籠女の邑』『ブラックウィドウ』かわいくて綺麗で不気味なヒロインと不思議な村…。幽霊?誰が味方?誰が敵?本当の悪者は?と言う様にページを捲る度にハラハラして、そう言う見せ方が凄く上手い。そして時々入るエロがまた…成年誌のより良かったw 何か雰囲気は『金田一少年の事件簿』に似てるかなと思う。表紙は綺麗だしおもしろい続き物が2作品入ってページ数も多いし大満足だった。 映像化して欲しいなー。
籠女の邑(2) (シリウスKC)
大学生・岩松俊が迷いこんだ。古い因習にとらわれた村
そこで出会った美しい姉妹
彼女たちを中心に翻弄される
第二巻は中編の扱いですが
起承転結の承の部分に相当するようで、第三巻で一機に話が進むのかもしれませんが
この巻だけでは、どうにも話に進展がなかったような気もします。
籠目村をめぐる、古い物語など、怪しげな伏線が散りばめられながら
因習に翻弄される姉妹と、それに惹かれる二人の大学生
この展開は、使い古されたと言っても面白くもあります
昔、民俗学の本を読んだ時に知った話ですが
所謂、犬神憑きの家というのは、どこの村でも、最古の家でなければ最も新しい家でもない
最古の家に次ぐ家が犬神憑きの家とされて、忌み嫌われているそうです。
新興勢力が村で支配的な地位につかないように、押さえ込むために犬神憑きとする
そういう村ないでの勢力争いも、この犬神憑きの因習にはあるのではないかとも言われています
この作品の中にある、生方家のような、もっとも古くて影響力がある家が、忌み嫌われる家系であることは無いようですが
そういう現実はともかく、男を食らう鬼女ともなると言われる
生方家の姉妹に惹かれる。二人の大学生
特に岩松の物語は、村の怪しげな因習に背筋を凍るような恐ろしさを覚えながらも楽しめます