おいしい学び夜(2) (モーニング KC)
刃物恐怖症の科学ライター出雲志信がある理由から、個性豊かな教師陣やクラスメイトのひしめく調理師学校の夜間部に通い始める…というストーリーの漫画。
1巻は他の方がレビューされているように、メインキャラクタの顔見せ程度で少々面白みに欠ける感がありましたが、2巻からは段々とこの作品ならではの味が出始めました。
前の巻では約半分が志信達の周辺事情の説明に費やされていましたが、この巻は授業を初めとした学校生活が描写の中心となり、
料理を学ぶ中で、志信を含む登場人物たちが自己を見つめ直したり、新しい何かに気付いたり…社会人たちの「第二の青春」とも言うべきお話が展開されます。
メインキャラクタはより掘り下げられ、モブ同然だったメイン以外のクラスメイトたちもこの巻の終盤から個性を発揮し始め、更に賑やかになりました。
また、授業風景がメインとなる副産物として、料理基礎知識漫画としての側面も出てきたり。
まだまだ入り立てだからか、はたまた生徒たちの大半が初心者だからか、内容は基本事項ではありますが、
個人的に料理をする身としては復習になったり、新たに知る事もあったりでなかなかためになりました。
料理を題材にはしていますが、料理漫画かと言われればさにあらず、舞台を考えればむしろ「一風変わった学園漫画」といった感じです。
どちらかというと登場する生徒のように料理をする人、または料理に興味がある人にオススメ。
また前述のように1巻だけではちょっとパンチ力不足なので、とりあえずこの2巻まで読んでみて欲しいところです。
おいしい学び夜(1) (モーニングKC)
大井昌和先生の『ちぃちゃんのおしながき』が好きで購入してみました。
普通の料理漫画かと思っていたのですが、ちょっと違う感じ。
かといってキャラ漫画かと言われれば……な感じで、
ストーリー漫画かと聞かれればそれもなんだか違う感じがします。
キャラも個性が強く面白そうな匂いはぷんぷんしているのですが、
この一巻目は一話毎にキャラ一人を軽く紹介しているだけに近く、
正直今んとこ話が薄い……。
気になるようでしたら、二巻目が出たら二冊まとめて買ってみるのも手だと思います。