トンデラハウスの大冒険 第6巻~第10巻セット [DVD]
昔なつかしのアニメ。
DVDがあったとはオドロキ。
機会があって、久々に見ると・・・面白いじゃん。
子供だったからなんでも面白いと感じてたんだ、と思ってたのに
大人になった今見ても、ちゃんと面白い。
宗教アニメ番組だから正直に言うと
ダサそうなイメージだったのに。ダサくない。
他のアニメと劣らないセンスを感じる。
とおもってたらタツノコプロ製作だったのか(知らなかった)。
さすが絵も声も曲も手抜きを感じないわけだわ。(ベタホメしてみたりして)
声優さんの声もとてもよいです。
特にイエスさまの声は優しく威厳があってイメージぴったり。
内容については、聖書物語とはいえ、
客観的に(歴史物語のように)描いてて
宗教くさくはないと、おもう。(ただし脚色は多い。)
それに、音楽のテンポや、軽いタッチのイラストが
重たくなりがちな内容をサラっと軽い流れにしているとおもう。
エピソードの中では、
*イエスのたとえ話*が私的にはスバラシイ。
イエスの話の特徴は、基本的に、
『万人にわかりやすく短くまとまってる』ところ。
それとアニメの組み合わせは当然相性がとてもいい。
活字や人のコトバで説明するよりも
アニメ(絵)で表現するのがイチバン伝わることもあったりするんだなと。
この*たとえ話*のときの絵のタッチは、なぜか日本昔話風。
ノンビリゆったり感のある話が、疲れを感じさせないの。
それでいて*たとえ話*は約10分ほど。飽きる前に終わります。
現代人は集中力がないのでちょうど良い長さ。
絵は記憶に残りやすいから
それに声がついて音響までつくとなると
脳に刻み込まれるんですね、しっかり。
トンデラハウスの大冒険 第1巻~第5巻セット [DVD]
トンデラハウスといえばイエスキリストの声(筈見 純)。
落ち着きのある安定した声音に癒されます。
声のトーンだけでもイエスにぴったりなイメージ。
でもそれ以上に驚くのが演技力。
ちょっと間違えると
聖人ぽい、作ったような清らかな声になりそうなのに、
全くそうなっていない。
イエスキリストがもつ独特な雰囲気
気品と誠実さ、
親しみを覚える優しさ、が声音にしみこんでいると思います。
声優魂を感じました
。。。。誉めすぎかな?
十字架の場面は
丁寧につくられてて、展開がわかってるのにドキドキと不安になってしまう。
十字架にかけられるシーン。
あっさりとしたアニメだからまったく血なまぐさくないのに
イエスの叫びと釘の音で
見るに耐えません。
ここをみると
キリストの苦痛と悲しみが充分伝わってきて
ここでも声のチカラを感じました。
十字架は残酷な処刑方法だけど
その残酷で刺激的なグロテスクな場面にしちゃうと
物語よりもキモチワルサしか残らないことがあるし・・・
キリスト教にあまり馴染みのない日本人はこれくらいがいい。
わかりやすい。
弟子たちの声も人間味があって素晴らしい演技力。
とくにキリストが十字架にかかる前後の
戸惑って仕方ない様子、(ペテロのめっちゃビビってる様子がものすごく伝わった。)
復活後の喜びはしゃぎようが、涙を誘います。
やっぱりアニメは声がいのちですね。
できれば裏切り者のユダの声をもっと意地汚くしてほしかった(笑)
あの寂しそうな声だとなんとなくかわいそうになってしまた。
全体的な内容については、アニメだからとはいえ
ちょっと脚色が多いような気もしますが
(それでマイナス1)
その昔
このアニメをみて(新約)聖書に関心が持てたというのが良かったカナ。
DVD化はすごくうれしいけど
各巻あと少しずつ安くして欲しい(笑)