メイド・イン・マンハッタン
ジェニロペと息子役の子が、朝学校へ行く場面の、映画の最初の方のシーンで流れる「メイド・イン・マンハッタン」や、ダンスパーティのロマンチックなシーンを盛り上げた「フォール・アゲイン」(この曲何度聴いてもぞくぞくしちゃいます)、「アイム・カミング・アウト」等、聴いていると映画のシーンが甦ってくる内容の濃いスコアだと思います。
個人的には「ザ・ギター・マン」も大好きですね。
選曲がナイスなので、当初予想していたよりも高い評価にさせていただきました。
それにしても日本ではジェニロペ主演の映画ってあまりパッとしたヒットにならないのは何故ですかね。(自分が好きだから余計そう思うのかもですが)
私はこの映画地中海の某国で見たのですが、主演の2人が結ばれたシーンなんかは客席が拍手喝采でした。
All I Have
最初聴いた時は結構いいかなぁなんて思いましたが、
自分はすぐ飽きてしまいました。
何か物足りないんですよね…。
リズムに関してはもうちょっとこだわれそうな気がします。
スムースな曲中心なのでそもそもビート重視では無いんですが、
ミッシー・エリオットなんかがプロデュースすると
バラードでさえ一筋縄ではいかないアレンジで楽しませてくれるので、
そのあたりはリッチ・ハリソンの力量の問題でしょうか。
とりあえず聴きやすい作品なので、
R&B初心者や雰囲気音楽が好きな人には良さそうです。
イン・ラヴ&ウォー
エイメリーさんのスタジオアルバムとしては4作目の本作でございます。
日本での彼女の人気は高く、日本独自の企画として08年にベストアルバムが発売されていますが、前作「Because I Love It」からは2年ぶりになります。ただし、本国アメリカでは、シングルの売上が悪く、発売が見送られ、アジアとヨーロッパのみでリリースされたようです。07年末には自身のレーベル立ち上げを通じてレコード会社を移籍しており、ベスト発売は、よくある話ということになるでしょうか。
さて、Def Jamレコードに移籍した第一弾のアルバムは、LAリードをプロデゥーサにおき、まずは、これまでの流れの中で彼女の良さを再確認できる一枚ということになると思います。
シングルカットされた「Why R U」はミディアムテンポのエイメリーさんらしい美しい曲、「Heard'em all」は制作のS・ギャレットらしさをカンジさせつつ、新しさを押し出した曲であるためのシングルカットでしょうか。
1曲目「Tell me you love me」は、これまでのアップテンポな曲に見られるように、パーカッションが利いたカッコイイ曲で、短いフレーズのループがファンクテイストをカンジる曲。
6・7曲目はサンプリングセンスが良く、6曲目「pretty brown」はミントコンディションのヒット曲をトレイ・ソングとのデゥエットで、7曲目「more than love」はクール&ザ・ギャングの曲を持ってきています。
9曲目以降の怒涛のミデアム曲は、らしい美しさの曲が並び、日本のR&Bが好きな方には耳馴染みが良いのではないでしょうか。
「Heard'em all」で、「少しばかり休暇をとっただけ、戻ってきたわよ」と入れたエイメリーさんのこのアルバムは、彼女のためにも聴いといた方が良いですよ。
ホワイト・プリンセス [DVD]
いくつかあるシークレットサービス物の作品の中で、純粋な気持ちで見ることが出来るストーリーです。
大学生になったばかりの、主人公サマンサが惹かれる大学の寮長ジェームズ。楽しい時を一緒に過ごし、二人は惹かれ合っていく。突発的なある事で彼の正体がわかってしまう。
お互いの立場ゆえに苦悩する二人。二人はどうなってしまうのか…。
二人の惹かれ合う様子がわかる華麗なダンスシーン。サマンサを後ろから包む様に手を添えるジェームズ。いわゆる゛お姫様抱っこ゛。バーカウターに立っているサマンサをジェームズが担ぎ降ろす…。
見ていると、若かりし頃、夢見て憧れたシーンがそこにあり、胸がきゅんとなりました。
決してハンサムではないけれど、ジェームズのしなやかな身体や動きは、颯爽としていて素敵です。
ビコーズ・アイ・ラヴ・イット(期間限定)
今まで共に歩んできたRich Harrisonから別れ、新たにAmerie自身が彼女の世界を作り出している。
製作陣にはBrian Michael Cox等の大物も関わっているようだが、ほとんどはフレッシュな面子ばかりが選出されているようだ。Amerieもソングライティングやヴォーカルアレンジはもちろんのこと、プロデュースにも大きく関わっているようだ。その分、彼女のやりたかったことを存分に作品に盛り込めたようだ。
アルバム前半は、今までの彼女のスタイルであったファンク的なホーンセクションとオーガニックなサウンドとを組み合わせたアップ曲で占めている。中盤ではミドル曲、終盤ではスローバラードと、アルバム全体の構成がとてもバランスの取れたものになっている。それに、今作全体を通して現れるシンセ系80年代サウンドが統一感を与える役割も果たしている。そして、このサウンドに彼女特有のエスニックな香りを持つヴォーカルが絶妙に絡み合っている。
決して売上に恵まれたアーティストではないが、賞賛に値する作品を届けてくれます。そんな彼女だからこそ歌える歌がここにある。